一句鑑賞

渋皮煮



昨年に栗の渋皮煮を作ったときの画像。
秋は実りというが、その中で命の尽きていくはかなさを経験した。
病室へ運んても幾つも食べてはくれなかった。
私自身なにをしてやれるわけでもない。
無情な刻が過ぎていくのを逃げるために・・・ひたすら栗の皮を剥いたことを思い出している。



指さきの傷むをかさね栗を剥く   庸助
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