華麗なる腑抜けの世界

倦怠感溢れる日々を称揚しつつ

ブランショ

2006-06-22 12:45:43 | 日々のひとりごと
 今日はブランショの『終わりなき対話(L'ENTRETIEN INFINI)』を読んでいる。レヴィナスやバタイユはしこたま翻訳が出ているのに、なぜかブランショの翻訳は少ない。あったとしても高価である。『終わりなき対話』も未だ翻訳が出ていない。お粗末な語学力で読んでいる。今日は「Connaissance de l'inconu」のところ。「不可知なものを知ること」という意味である。今現在、私がおかれている状況は「不可知なものを知ることとは何かがわからなくてどうしてよいかわからない」といったところであろうか。


 ところでブランショは、ほとんど写真を残さなかった。右上の写真は数少ないブランショの写真のひとつである。誰かに似てるなー、と思ったらデビッド・ボウイだった。


             


 あるいは「007 美しき獲物たち」でこの上なくユルイ芝居をみせてくれた時のクリストファー・ウォーケンにも似ている。    
 目の光り具合では、「怪奇大作戦(23話・呪いの壷)」に出てくる壷屋のあんちゃん(花ノ本寿)にも似ている。


               



 関係ないけど三船美佳って、AV女優のなんとか蘭に似てません?

職業と趣味

2006-06-22 09:03:17 | 日々のひとりごと
 私が一番好きなニュース番組は、フジテレビで23時半からやっているNEWS JAPANである。コメンテーターの意見に、あまり偏りがみられないからである。それでいて、言うべきことはきっちり言っている。保守左派のスタンスで、安心してみていられる。この番組を支えているのはクリステル滝川アナの美貌と和田、箕輪両解説員の鋭いコメントであろう。
 その和田解説員が、先日離婚した。前妻は有賀さつきである。有賀氏は離婚後いくつかのメディアに出演し、和田氏の趣味嗜好などを暴露していた。じつに下品な振る舞いである。しかしである。和田氏の意外な趣味嗜好に、私もはじめはびっくりしたが、それもいいかなーと思った。一方で、「あの聡明でまじめな和田さんが紫色の部屋に住んでるなんて、嫌だ。気持ち悪い」と思う人も結構いるようだ。その人たちの気持ちもわからんでもない。
 ニュースキャスターやニュース解説員などといった人たち、あるいは官僚でも政治家でも学者でも銀行員でもいいが、お固い仕事の人たちは、少しでも変わった趣味を持っているだけで、ものすごく騒がれてしまう。石破茂元防衛庁長官などはプラモデルマニアということで変わり者扱いされ、モーニング娘。のファン故に「キモイ」とされた。麻生太郎外相は良家の出でありながら漫画好きというだけで、かなり好感を持たれている。何故だ。仕事をきちんとしておれば、趣味で何をしようが構わないじゃないか。石破氏がモー娘。のメンバーにいたずらするとか、麻生大臣がゴルゴ13のマネをして谷垣財相を射殺するとなれば問題だが。
 それにお固い仕事をしている人、激務を課せられている人こそ、オフの時はパッと羽目を外して方がいいんじゃないか。チャーチルなどは「レンガ積み」なる珍妙な趣味を持っていたし、外交官が幼児プレイをたのしむ、あるいは銀行員が女装するなどということもあるにはあるらしい。しかし幼児プレイも女装も犯罪ではない。和田氏の家の壁紙が紫であったっていいではないか。
 趣味が仕事に活きる場合もある。石破氏の著書『国防』を読むと、彼のプラモデル趣味、乗り物好きが、氏の国家防衛論構築に少なからず影響を与えていることがわかる。また麻生氏は、漫画を通して世相を読み取っている。
 またパブリックな顔とプライヴェートの顔との間に多少のギャップがあった方が、人間としての面白みがある。滝川アナとてああ見えて駄菓子好きである。
 ピエール・ブルデューなんてフランスのえらい社会学者の人が分析してるが、かの国では階層と趣味が一致している、というか皆が階層にふさわしい趣味を楽しむ傾向にあるらしい。格差格差と声高に叫んだところで、日本には階層などはなく、皆が好きな趣味を楽しんでいるように感じられる。

興味深いアンケート(フジテレビ「トリビアの泉」)

2006-06-22 06:14:45 | テレヴィ
 ネタ切れ気味の感のあるトリビアの泉だが、昨日のトリビアの種はおもしろかった。「デリカシーのない行為とは?」というのが昨日のテーマであり、番組は接客業者(ホスト、ホステス)の人たちにアンケートを取った。結果は以下の通り。

 女性からみたデリカシーのない男性の行為
  1. 体型のことを言う
  2. ヘッドフォンから音が漏れている
  3. 話し終えてないのに電話を切ってしまう
  4. 髪型を変えた女性に「前の髪型の方が良かった」と言う
  5. 話している最中に携帯電話に出る
  6. カラオケで歌っている時に割り込んでくる
  7. 過去に交際した男性の人数を聞く
  8. 手料理に調味料をかける
  9. 話の「オチ」を求める
  10. メニューを見て「これ美味くない」と言う

 男性からみたデリカシーのない女性の行為
  1. 話している最中に携帯電話に出る
  2. 他人の携帯を勝手にいじる
  3. 声が必要以上にでかい
  4. 音を立ててものを立てる
  5. ものの値段を聞いてくる
  6. 「デリカシーがない」という人
  7. あげたプレゼントに対して「もう持っている」という人
  8. 携帯電話の押しボタンの音がONになっている
  9. 写メールを取らせろと言ってくる
  10. 電車で化粧する

 同意できる部分が多い。やはり携帯電話、あるいは音に関するものが多い。音の出るもの、音を出してはいけないシチュエーションには十分気を使うべきであろう。
 あと感じたのは、自分と他人との間に、ちゃんとした距離を置くべきことである。然るべき距離、すなわち礼節である。古く礼=禮は、得体の知れない恐ろしいものを避ける儀式であると言う。よく考えて欲しい。他人とはそもそも「得体の知れない恐ろしいもの」である。そういうデリケートな相手に対し、我々は細やかな精神で接するべきではないか。