華麗なる腑抜けの世界

倦怠感溢れる日々を称揚しつつ

支払い、支払い、古本屋

2006-06-12 18:41:27 | 日々のひとりごと
 奇形膿腫のホルマリン漬けの夢を見た。不吉なほどに美しい夢だった。でもポエム趣味はないのでこれ以上は書かない。

 午前中は忙しかった。郵便局に赴き、国立国会図書館複写受諾センターの支払い。コンヴィニで、朝日カルチャーセンターの受講料を支払う。そのあとブックセンターいとうにて古書を見る。角川文庫の『ポケット・ジョーク』シリーズの内5巻を300円で購入。すなわち「2巻・男と女」「3巻・よっぱらい」「4巻・スポーツ」「5巻・ブラックユーモア」「6巻・ギャンブル」である。翻訳物らしく、また時代が古いものであるから、ジョークとしてはあまり面白くない。訳も生硬。例えばこれは笑えるだろうか。

   

 結婚した理由
   ボブがフレッドにきいた。
   「どうしてきみは結婚したんだい」
   フレッドが答えた。
   「うん、酔いが覚めたら彼女がそこに居たんだ」
   (植松黎編訳『ポケット・ジョーク4酔っぱらい』角川文庫、1980、p7)

 

 笑えません。

 帰宅後、夕餉。アサリの白ワイン蒸しを食べる。今日はサッカーのオリンピックみたいなやつを大々的に放映するそうだが、ルールもプレイヤーもよく知らないので、書見でもしようかと思う。でもカズと宮本は知ってるよ。ベッカムとかジダンも知ってるし。でも見ない。しかし、いつから日本人はサッカーが好きになったのだろうか。マス=メディアが煽っているだけなのだろうか。いやいや、きっと私以外の人間はみんなサッカーを見るに違いない。あああ。どっちなんだ。肩こりがひどいので、そうそうに寝ることにする。


 

いや、それは・・・

2006-06-12 12:37:58 | 政治
 まずは新聞記事から。




 ポスト小泉 霞が関に「谷垣待望論」 根強い東大志向

 9月の自民党総裁選に向け、霞が関の官僚の間で谷垣禎一財務相を待望するムードが強まっている。政策論や国家観というより、霞が関では主流の「東大法学部卒」である谷垣氏の登板で、宮沢喜一元首相以来13年間途絶えている“ブランド”を復権させたいとの思いがあるようだ。
 「霞が関が望んでいるポスト小泉は谷垣氏。宮沢氏以来の東大法学部卒の首相が誕生するチャンスだ」
 複数の自民党関係者によると、財務省幹部をはじめ霞が関のエリート官僚は最近、会合などで「谷垣待望論」をしきりに発信しているという。世論調査では安倍晋三官房長官、福田康夫元官房長官、麻生太郎外相の後塵(こうじん)を拝している谷垣氏だが、「官僚の間では一番人気」(自民党関係者)というわけだ。
 待望論の背景には、谷垣氏の政策や指導力ではなく、「行政府のトップたる首相は東大法学部卒であるべきだ」との“東大法学部至上主義”が中央官庁に根強く残っている事情がある。私学出身の安倍氏(成蹊大法)、福田氏(早大政経)、麻生氏(学習院大政経)は「肌合いが違う」(財務官僚)ということらしい。
 「第5の候補」として浮上している与謝野馨経済財政担当相も東大法学部卒だが、自民党関係者によると、ある財務官僚は「与謝野氏は第2の候補だ」と語っているという。
(産経新聞) - 6月12日3時7分更新





 たしかに東大(京大)出の官僚にしてみれば、私大出が総理大臣になるっていうのは、やはり面白くないだろう。一番人気の安倍さんなんかは、私大でも三流私大の成蹊だしね。しかし、「谷垣待望論」が何故出るかっていえば、それは「東大ブランド」とか同族意識とかそういうものじゃなくて、谷垣氏が事務方の忠実な代弁者として、たいへん扱いやすいからじゃないの? つまり官僚の言いなりになる政治家として評価されているに過ぎないのでは?そう考えるのが自然である。そんなに東大卒の首相がいいのなら、中川昭一さんがその気になるまで待っていて下さい。
 政治なんてものは、ある程度は「」である。官僚は知識や技術を要するが、「藝」がなくてもよい。いやない方が良い。ともかく官僚と政治家とは、必要とする資質が違うのだ。谷垣氏には肝心な「藝」がないのである。



「今度は私が大将です。加藤(紘一)先生の二の前は踏みません」

「僕も東大出身だお」  

※お二人とも麻布高校から東大法学部。またお二人とも大の蕎麦好き。