華麗なる腑抜けの世界

倦怠感溢れる日々を称揚しつつ

超常現象謎解きドラマ

2006-06-24 20:46:04 | テレヴィ
 私は信心深い方だが、オカルトには懐疑的、いや全否定するタイプのアタマの固い人間である。一時手品に凝った為か、超常現象などに出くわすと、そのトリックを暴きたくなって仕方なくなる(結局は誰かが暴いてくれるのを待っているのだが)。
 先月くらいだったと思うが、仲間由紀恵主演のドラマ「TRICK」の再放送を何回もしていたので、たのしく見ていた。超常現象謎解き系のドラマである。わかりやすいギャグの連発、スタイリッシュな映像や演出、そして俳優たちの秀逸な芝居。なかなか魅せてくれるドラマであった。
 ところで、皆さんは「怪奇大作戦」というドラマをご存知であろうか。ゴズィラやウルトラマンで有名な円谷プロダクションが制作した超常現象謎解き系ドラマである。「Xファイル」の先駆けだと思っていただければ良い。円谷ものにしては珍しく、怪獣がビルをぶちこわすようなものではない。科学の力によって、トリックを用いた(超常現象を装った)犯罪を暴く話であるが、それ以上に社会的なメッセージ性の高いものである。少子高齢化問題(第7話「青い血の女」)、環境問題(第12話「霧の童話」)、モータリゼーションの弊害(第24話「果てしなき暴走」)、人間とコンピューターの相克(第20話「殺人回路」)、法律の抜け穴の問題(第24話「狂鬼人間」)などを扱っている。断っておくが。今から40年ほど前の作品である。
 40年前らしいといえば、原爆症の話(第13話「死神の子守唄」)、終戦をしらなかった旧日本兵の話(第15話「24年目の復讐」)などがある。またこの番組は基本的に子供向けの番組なのだが、子供には決して理解できないような屈折した愛の話をも多く描いている。子供に見捨てられた老人が人形に溺愛し、自分を見捨てた子供に復讐する話、吸血鬼になってしまった恋人と心中する話、娘につきまとう男たちを殺してゆく老科学者とその娘の話など。
 残酷な美しさに満ちた作品群であり、世の不条理に対する作り手の思いが伝わってくる。復讐をテーマとする話が多いところも興味深い。

2006-06-24 20:03:35 | 日々のひとりごと
 まずは報道から。 


 「(EPA=時事)ギネスワールドレコードに世界最高齢として登録され、豪州の動物園で飼育されていた176歳のカメが22日、死んだ。「ハリエット」という名のこのカメは1830年にガラパゴス諸島で生まれたメス(03年撮影)」


 ご冥福をお祈りします。1830年生まれとは、恐れ入谷の鬼子母神でございます。1830年といえば、江戸時代です。和暦で天保元年。天皇は仁孝天皇、将軍は徳川家斉。1830年がどんな年だったかは、こちらをご覧ください。この亡亀(そんな表現はないと思うが)って、大久保利通や吉田松陰とタメなのね。
 白人のお姉様お二人にちやほやされてご満悦の亀翁。まー、女性も亀が好きですし。