華麗なる腑抜けの世界

倦怠感溢れる日々を称揚しつつ

あらら

2006-07-31 21:49:30 | 政治
 原口一博後援会入会のご案内ですが・・・。これは何か・・・。

 


 何か、あのー、ああ。幼女の・・・。

福田康夫氏、総裁選には出馬せず

2006-07-22 17:02:04 | 政治
 この人は油断ならないおじさんである。欽ちゃんの「やめないよぉ、野球やるよぅ 」ではないが、あとになってから、「やめないよぉ、総裁選出るよぅ 」とか言い出さないだろうか。口調が違うな。福田氏なら乾いた声で「やめませんよ。私も総裁選に出ますよ、フフン」といった感じか。
 仮に福田さんが出たところで、安倍さんが次期総理総裁でしょうね。麻垣康三(郎)のくくりの中では、麻生さんが一番よかったのですが。

続々・政治家の顔

2006-07-05 00:00:14 | 政治
 では逆に、大臣方の顔は「何っぽい」のか。何系の顔なのだろうか。何にふさわしいのか。少し考えてみた。ちなみに単なるイメージである。

は悪の組織の科学者にしか見えない。あるいはなんちゃら交響楽団の指揮者あたりだろうか。エネルギッシュに何かを創り上げる人のイメージである。実際は創造はしないで破壊しているだけだが。

は30歳まで童貞顔。理系の大学院を出てメーカーの研究室に勤務。切手集めが趣味なのだが、コレクター仲間から嫌われている。ハンバーグや海老フライが好き。酒は飲めない。コーデュロイのことをコール天と呼ぶ。そういった雰囲気を醸し出す顔だ。

は大企業の重役顔。夜はガウンを着てブランデーを呑む。その足元にはペルシア猫。妻と愛人が大変なことになっている。というイメージだ。

は漁港の寿司屋の親父顔。漁師にはフランクに接するが、釣り客には辛辣。妻は肥っており、寿司屋の女将だが割烹着は着ていない。店には漁に使う網がディスプレイされており、香田晋のポスターが貼ってある。焚き火は一斗缶でする。テトラポットに腰掛けて、両切りの煙草(缶ピース)を吸う。実像とはかなり遠い、そんなイメージがある。

は保険会社に勤務する勤め人顔。高学歴なのに万年係長。慕っていた上司が会社を辞めようとしたとき、それを泣いて留めようとする。飲み会の幹事などをやりたいのだがやらせてもらえない。ネクタイのセンスは最悪。白ブリーフ。愛車は中古のセドリック。義理の父親が同居している。表向きの趣味はサイクリングで、漢籍好きを自称している。フィリピンパブの常連で、いつもボラれており、そのことで勤め先のOLに強請られている。あくまでイメージ。


は薬剤師顔である。物知りで実家が裕福系。一人っ子。晩婚だが妻は美人。せっかちでおせっかい。そんな顔をしている。


は典型的な中華料理屋の親父顔である。客のいない15時くらいに行くと、本来客が座るべき席で油まみれのジャンプを読んでいがちな顔立ちである。片栗粉がだまになっていがちな八宝菜を作りそうな顔でもある。


は役者顔。西岡徳馬系ポジションの顔であり、稲森いずみの不倫相手系の顔でもある。そろそろ特撮ものの隊長役をやりそうな顔でもある。


は動物園にいる珍しい動物に似ている。


はボーリング番組にゲスト出演する演歌歌手顔である。


飽きてきた。


の妻と愛人である。そういう顔をしている。


はボンボン顔である。説明はいるまい。


は定年退職した大学の先生っぽい。学部長までやっていそうな顔であり、現役の時より退職してからの方が本を多く出している学者に見られがちな顔である。昔の同僚はのような顔をしているに違いない。

はルーブル美術館に展示されていがちな顔である。考古学的価値が高い系の顔。

はインテリ、エリートに見られがちな顔で、品格の漂うものである。ワインしか飲まない系の顔でもある。

は「信長の野望」のイベントのみに登場する武将系の顔である。

そしての夫婦から生まれた子供はウエンツ系であろう。

続・政治家の顔

2006-07-04 23:34:15 | 政治
 今回は、小泉内閣の閣僚の出自などから分類してみたい。前回はただの学歴オタクの戯言で終わってしまった。私は出身地とか出身校、あるいは職業や家庭環境が、少なからずその人の人格形成に影響を及ぼしていると考えているので、ある種の「こじつけ」っぽい論功が好きなのである。


【ニート出身者の顔】



【官僚出身者の顔】

▲左から建設省出身、通産省出身。


【弁護士出身者の顔】

▲杉浦氏(左)は民間企業にも勤務。谷垣氏(中央)は司法浪人の期間がかなり長かったはず。


【学者出身者の顔】

▲世間擦れしていないがアクは強い学者センセイ。竹中氏(右)は元・慶応義塾教授(SFC)、猪口氏は元・上智大学教授(法)。


【サラリーマン出身者の顔】

▲皆さん一流企業。額賀氏(左から4人目)は産經新聞だからジャーナリストか。まさか新聞配達じゃないよな。


【県議出身者の顔】

▲いかにもそんな感じ。


【女子アナ出身者の顔】

▲櫻井よしこさんや滝川クリステルさんも是非!!


【実業家出身者の顔】

▲射撃で五輪にも出てます。麻生氏の口元が曲がっているのは、狙いを定める際に歯を食いしばり過ぎた為だそうです。

 結論。多少は「~っぽさ」もある。だが顔と環境の相関性はあまり無い。各人の思い込みにもよる。物言いや振る舞いの方に生まれや育ちが出る。


政治家の顔

2006-07-04 21:39:57 | 政治
 政治の話が好きだが、政策とか政争の話はあまり好きではないし、よく知らない。好きなのは政治家のキャラクターの方である。てへ。今日は政治家の顔について考えてみたい。目は口ほどにものを言うという諺があるが、顔もまた然りである(本当か?)。
 
 まず顔と学歴の相関性はあるのだろうか。これは南伸坊がその名著『 』 の中で論じているが、小泉内閣の閣僚で考えてみよう。

 【東大顔】

▲左から杉浦法相、谷垣財相、中川農相、沓掛国家公安委員長、与謝野金融相、中馬行革相、松田科学食品相。やはりどこか理知的な感じがする。眼鏡率が高い。ちなみに中川農相は2浪(慶応で仮面浪人)。


【慶応顔】

▲左から小泉首相、小坂文科相、川崎厚労相、額賀防衛庁長官。


【一橋顔】

▲竹中総務相。典型的ないやらしい優等生顔。一橋OBは癖ある人が多いような気がします。竹中さんにもそういったアクの強さが顔に出ています。


【創価顔】

▲北側国交省。創価学会が怖いのでコメントは控えます。


【中央(法)顔】

▲二階経産省。早稲田、明治、法政と並ぶ硬派な私大・中央。下駄が似合いそう。


【学習院顔】

▲麻生外相。洗練された身のこなしがいかにも学習院。しかし口調が浪曲か。広沢虎造もびっくり。


【成蹊顔】

▲安倍官房長官。いかにもお坊ちゃんという感じです。


【留学顔】

▲左から小池環境相(関西学院大学中退→エジプト・カイロ大)、猪口少子化相(上智→米・イェール大)。日本の出身校は共にキリスト教系。日本の場合、耶蘇系大学は国際派が多く(エジプトはイスラム圏だけどね)、垢抜けたイメージがある(同志社、ICU、立教など)。

 結論から言うと、学歴と顔つきの相関性はあまり無いようだ。職業でくくった方がいいだろう。政治家はいろいろな出自の人が多いからね。次回は前職で分類してみたい。

自民党新人議員の色紙

2006-06-30 20:18:56 | 政治
 俗に「小泉チルドレン」(写真の人物も「ある意味」その一人)と呼ばれる、83人の自民党新人議員だが、その人たちが本を上梓した。えらく前のことだからお忘れの方も多かろう。『UBUDAS』という本である。どういう本かと言えば、こういう本である。以下、アマゾンによるレヴューのコピー&ペースト。

出版社/著者からの内容紹介
2005年9月11日、衆議院480議席中83議席を占めた自民党の新人議員たち。イラスト・グラビアも豊富に、噂の新人議員たちの愛すべき実像の全てがわかります。 『83会』誕生に至る、政局ドラマを改めて振り返り、コミックなどで再構成しました。今の国会中継がもっと面白くなります。 身長・体重・血液型・趣味特技・好きなタレントなど、詳細なアンケートをもとに、イラストを加え、ひとりひとりの人物像を鮮やかに描いたプロフィールと、ご本人の真摯な思いを伝えるオピニオン。

内容(「BOOK」データベースより)
「チルドレンとは呼ばせない!」新人代議士たち82人全員が参加した、初めての人物紹介&論文集。

内容(「MARC」データベースより)
「小泉チルドレン」だの「刺客」だの呼ばれた2005年(第44回)9.11総選挙デビュー組の自民党代議士たち83人。小泉改革の志士たる彼ら全員が参加した、初めての人物紹介&論文集。彼らの素顔と主張がわかる!

出版社からのコメント
「小泉チルドレンとは呼ばせない!」 噂の新人代議士集団『83会』の全て! 『83会』が初めて全員参加で執筆した、人物紹介&論文集。ひとくくりにするのはもったいないほど面白い、彼らの過去・現在・未来!!

著者について
『83会』(はちさんかい) 昨年の郵政改革に続く総選挙で、大量に当選し、『小泉チルドレン』と揶揄された自民党1年生代議士たち83人で結成した議員集団。マスコミ注目の杉村太蔵氏、片山さつき氏、佐藤ゆかり氏ら以外にも、元都下最大都市の首長、公認会計士などのプロ集団や、地方議会や会社経営で辣腕をふるっていた人など、多くの才能や経験が集まっており、今年の総選挙のキャスティングボードを握っていると言われている。


だそうだ。
 一番おもしろかったのは、先生方が揮毫された(ペン書きの人もいたけど)色紙である。筆跡と書かれてある内容でその人の全てがわかるとは思っていないが、まー、なんとなくどういう人かはわかる。83人分、紹介してしまいましょう。()内は注あるいは私のコメントです。
 01.西本勝子:克己心
 02.田中良生:ノープレスオブリージュ(なぜか丸ゴシック。レタリング?)
 03.薗浦健太郎:誇りある国 夢のある国(達筆)
 04.丹羽秀樹:無信不立(「信無くば立たず」は孔子の言葉で小泉首相の座右の銘)
 05.伊藤忠彦:天下為公(これは孫文かな?)
 06.亀岡偉民:無私情熱
 07.広津素子:希望
 08.井澤京子:直心
 09.矢野隆司:人と契らば浅くちぎりて末とげよ もみぢ葉を見よ 淡きがちるか…(達筆過ぎて判読不能な部分がある。『國女歌舞妓繪詞』の「人とちぎらば、うすくちぎりてすへまでとげよ、もみぢばをみよ、うすひがちるか、こきぞまづちる」の部分だと思う。つまり浅く長くつきあった方がいいと) 
 10.越智隆雄:一身独立 一国独立
 11.土屋正忠:為政清明
 12.飯島夕雁:まごころ?
 13.遠藤宣彦:真実一路
 14.牧原秀樹:意志あるところに道がある
 15.猪口邦子:仁慈(達筆。風格が漂う。そしてかわゆい)
 16.上野賢一郎:情熱
 17.川条志嘉:大阪再生(大阪って一回死んだのか?)
 18.杉村大蔵:がんばります。(色紙の中央にすごく小さく書かれている。がんばります。みたいな感じ。君はがんばらなくていい)
 19.清水清一朗:忠恕(盧溝橋記念館で小泉首相が揮毫した文字も忠恕)
 20.片山さつき:日新(超エリートの言うことは難し過ぎてわかりません)
 21.大塚高司:初志貫徹
 22.近藤三津枝:礎(この人も美人。関西では有名な人らしい。名前も坂東三津五郎みたいでグー)
 23.松本文明:文明(そのまんま)
 24.武藤容治:努力
 25.山本ともひろ:恒真踏襲
 26.松本洋平:次世代への責任
 27.小川友一:明則誠(こちらは『中庸』から。「誠なるより明らか」ですな。意味は「天の道としての誠が完全に備わっていて、そこから現実的な立場でほんとうの善をはっきり見抜く」云々)
 28.安次富修:志高清遠(どっちが名前で、どっちが四字熟語なんだ?)
 29.中根一幸:貴和
 30.渡部篤:宿命に生まれ 運命に挑み 使命に燃える(命! 命! 命! 村上里佳子の前の旦那みたいな名前です。「素敵なお宅ですね。アッー!!こんなところに収納が」の人の名前にも似てます)
 31.福岡資麿:葉隠魂(じゃー死んで下さい)
 32.馬渡龍治:万世一系 皇統堅持(楠木正成とか好きなんだろうね。京都の高山彦九郎像のことを「土下座」とか言ったら怒られそうだ)
 33.木原稔:正倫理 明大義 重廉恥 振元気 麿知識 進文明(木原議員の出身高校・濟々黌の校則らしいよ)
 34.萩原誠司:誠?(達筆過ぎてわかりません)
 35.木挽司:感謝 精進
 36.大塚拓:拓く!(ご自分のお名前から)
 37.橋本岳:自我作古(「われによりいにしえをなす」ですな。「伝統を作るのは俺自身だ」という熱烈たる気概が伝わってきます。橋本龍太郎の子息)
 38.石原宏高:信念を貫く(悪筆で有名な石原慎太郎のご子息らして字です)
 39.藤田幹雄:国政に新風を! 船橋のミッキーに期待して下さい!!(恥を知れ)
 40.小野次郎:声無きに聞き 形無きに見る
 41.福田良彦:心あるところに宝あり(達筆です)
 42.佐藤ゆかり:愛国心(国より男の方が好きでしょ)
 43.長島忠美:希望
 44.永岡桂子:一期一会
 45.とかしきなおみ:人の喜びを我が喜びに!
 46.安井潤一郎:まちでは「失敗」と書いて「経験」と読みます。(字が下手。自己啓発セミナー講師のような言葉です)
 47.岡部英明:誠意
 48.藤野真紀子:今を受け入れ最善を尽くす
 49.近江屋信広:誠心誠意
 50.木原誠司:誠(誠司の「誠」)
 51.平将明:平(平将明の「平」)
 52.関芳弘:愛と緑と商売繁盛(部屋とYシャツと私)
 53.新井悦二:結果自然成
 54.杉田元治:信 望 愛(まさか3人の子供の名前とかじゃないよな。娘3人に蛍、光、灯って命名した人は有名だけど)
 55.中森ふくよ:自灯明(自分自らを拠り所にせよという意味らしい)
 56.鈴木馨祐:このくにへの想い(なぜ平仮名で「くに」と書いたのか?)
 57.赤澤亮正:無信不立(他の人も書いてたぞ)
 58.中川泰宏:愛
 59.盛山正仁:一期一会
 60.北村茂男:忍
 61.土井亨:数寄
 62.高鳥修一:至誠通天
 63.ふくだ峰之:33
 64.冨岡勉:時は今、勢は命
 65.坂井学:自然農
 66.篠田陽介:和而不同(『論語』より。「君子は和して同ぜず、小人は同じて和せず」ですな。つまり付和雷同の逆)
 67.鍵田忠兵衛:不動心(クラシカルな名前にふさわしいことばと筆跡)
 68.あべ俊子:希望は人を成功に導く(自己啓発系)
 69.稲田朋美:伝統と想像(哲学書のタイトルみたいだね)
 70.あかま二郎:志操堅固(かなりの達筆。私の地元の政治家でボクシングのプロライセンスを持っているらしい。そういえば「志操堅固」と「具志堅用高」って似てないか?)
 71.長崎幸太郎:不惜身命
 72.若宮健嗣:人事を尽くして天命を待つ
 73.井脇ノブ子:やる気 元気 イワキ(死ね。だけどすごく達筆。書く内容を考えろ。三遊亭好楽にせよ井脇議員にしてもピンク着てる奴にろくな奴はいない)
 74.赤池誠章:知行一致
 75.浮島敏男:思遣之心(おもいやりのこころ)
 76.平口洋:夫子の道は忠恕のみ
 77.花に水 人に心(武者小路実篤を思い出した)
 78.藤井勇治:至誠通天
 79.林潤:現場主義 説明責任
 80.山内康一:気骨ある異端
 81.土井真樹:敬天愛人
 82.清水鴻一郎:無私

あー、疲れた。このエネルギーを別のところに使うべきだった。しかし82人しかいない。色紙を書かなかったのは誰だ。あっ。今調べたらひとり辞めたらしい。松本和巳氏。マツキヨの創立者、すなわちマツモトキヨシ氏の孫らしい。

 一通り見てみた。さすがに「小泉チルドレン」だけあって、小泉首相が座右の銘「無信不立」を挙げた人がおふたり(→04、57)いらしたし、小泉さんが北京で書いてみせた「忠恕」もやはりおふたり(→19、76)いた。
 やはり故事に由来する三文字熟語、四文字熟語系が多い。漢字の性質上、四文字だけでも相当の情報量があり、ヴィジュアル的にも申し分ない。「無信不立」以外でも、『論語』からは「和而不同」(→66)がみとめられる。基本的に、故事成語は儒教(27の「明則誠」の出典は『中庸』)や仏教(71「不惜身命」の出典は『法華経』。55の「自灯明」は釈尊の言葉である。82の「無私」も仏教っぽい)にその起源を持つものが多く、それ故に奥行きが深いし、それでいてシンプルで、しかも美しい。ちなみに「至誠通天」(→62、78)と「敬天愛人」(→81)は西郷隆盛の言葉で、れっきとした「国産もの」である。やはり現代の政治家たちも、西郷どんのことを大政治家として強く意識しているのだね。また「一期一会」(→44、59)は茶の湯の精神の中からうまれたことは有名。ちなみによく使われていた漢字は「愛」と「誠」あたりかな。
 自分の姓名から一字とる人(→23、34、36、50、51)、政策や方針を明らかにしている人(17の「大阪再生」、32の「万世一系」、65の「自然農」など)、自己啓発セミナー系の人(→14、38、41、46、68)、馬鹿な人(→18、73)、その人の個性がよく出ていて、大変興味深かった。

普通の議員がタカ派議員と呼ばれるこんな世の中じゃ、ポイズン

2006-06-29 12:14:38 | 政治
 教育パパにキレた少年が家を焼き、継母、義弟、義妹を焼き殺す事件があり、数日後には模倣犯(動機は父親に対する屈託)も出た。精神分析などでは父親のポジションは重要なものであり、そのことはフロイトの思想に詳しい。つまりである、精神分析の世界では、男の子は親父がうざくて仕方ないという定式が成り立っているのである。女子校生が親父さんの白ブリーフを割り箸でつまむタイプのものとはちと違うようだ。そして男の子にとって、父親は乗り越えるべき対象となる。二世議員にタカ派が多いのは、偉大な親父を乗り越えようとするかららしい。

 中川昭一農林水産大臣。写真の人物である(昭和20年代の私服刑事ではない)。私が最も好きな政治家である。加藤剛、反町隆史(ポイズン)とならんで日本三大ハンサムの一人である。彼もまた二世議員であり、タカ派と目されているが、果たしてそうだろうか。

 中川氏の父親は「北海のひぐま」中川一郎である。安倍晴明の母親は狐だったらしいが、中川氏の父親はひぐまであった。あの鈴木宗男を筆頭秘書とし、武部勤、平沼赳夫をプロデュース。自身も首相候補だったが、58歳の時に謎の死を遂げる。中川氏は、父の跡を襲い議員となり、今までに連続当選10回くらい。閣僚経験も豊富である。
 
 中川昭一とは旧敵国条項の廃止を訴え、早い時期から北朝鮮による日本人拉致事件の解決に尽力し、中国による東シナ海での一方的に油田開発を批判し、拉致問題が未解決なのに援助を求めてくる北朝鮮の姿勢を糾し、自国の歴史認識を他国の見解に依る風潮を良しとせず、危険なアメリカ産牛肉の輸入を差し止め、必要のない対中国ODAの廃止を主張している政治家である。

 タカ派でも、極右政治家でもなんでもない。かといって歴史に名を残すような大政治家でもあるまい。ごく普通の政治家なのである。



▲ただし21年間国民年金を払っていなかった中川さん

似て非なるもの

2006-06-13 15:14:41 | 政治
 味噌。よく似ているが、ものは全然違う。では下の写真を見ていただこう。


 写真A

 
 写真B


 よく似ているが、別人である。

 写真Aはやっかみ抜きにしても底辺レヴェルの国会議員・杉村太蔵氏である。テレヴィやゴシップ誌でよく見る顔だ。最終学歴は大学中退(筑波だがテニス推薦で入学し、留年を繰り返す)、すなわち高卒。外資系証券会社に勤務(派遣社員)。浮かれた面を晒しつつ放言(呆言)。大いにひんしゅくを買う。言動に品格なし。政策も持論も持っていない。ニート、フリーター、ヒラリーマンの味方を装いつつ、腹ではそれらを見下していることが、言葉の端々から読み取れる(ブログを見れば明らかです)。真偽のほどは知らないが醜聞多し。婚約報告の為に職場放棄することも。無能なのに傲慢という、最悪な男である。
 
 写真Bは、民主党の小川淳也議員である。東大卒。官僚出身。大好物はうどんである。杉村(←呼び捨て)同様一回生議員。予算委員会では麻生太郎と中川昭一を説教する。初めは「何様のつもりか」と思ったが、言っていることは正論であり、嫌味もなく、熱い何かが感じられ、私は感心してしまった。説教する相手が相手だけに、肝も座っているのだなあ、思った。今現在、与謝野馨(「みだれ髪」孫)に質問をしている。民主党議員に見られがちな不毛な揚げ足取りもなく、さわやかである。はっきりものを言うが、棘がない。話し方もエレガントである。

 少し顔が似ているだけで、小川議員が、「よう、タイゾー」などと声をかけられていたら嫌だな、などと案じている。「この国を変えたい。この国の政治を変えたい。熱い思いと多くのみなさまの共感を胸に」活躍される小川議員と、「自分の暮らし向きを変えたい。この国の政治などどうでもいい。辛辣な批判と多くのみなさまの反感」を喰らっているタイゾー。一緒にしちゃいかんよ。

いや、それは・・・

2006-06-12 12:37:58 | 政治
 まずは新聞記事から。




 ポスト小泉 霞が関に「谷垣待望論」 根強い東大志向

 9月の自民党総裁選に向け、霞が関の官僚の間で谷垣禎一財務相を待望するムードが強まっている。政策論や国家観というより、霞が関では主流の「東大法学部卒」である谷垣氏の登板で、宮沢喜一元首相以来13年間途絶えている“ブランド”を復権させたいとの思いがあるようだ。
 「霞が関が望んでいるポスト小泉は谷垣氏。宮沢氏以来の東大法学部卒の首相が誕生するチャンスだ」
 複数の自民党関係者によると、財務省幹部をはじめ霞が関のエリート官僚は最近、会合などで「谷垣待望論」をしきりに発信しているという。世論調査では安倍晋三官房長官、福田康夫元官房長官、麻生太郎外相の後塵(こうじん)を拝している谷垣氏だが、「官僚の間では一番人気」(自民党関係者)というわけだ。
 待望論の背景には、谷垣氏の政策や指導力ではなく、「行政府のトップたる首相は東大法学部卒であるべきだ」との“東大法学部至上主義”が中央官庁に根強く残っている事情がある。私学出身の安倍氏(成蹊大法)、福田氏(早大政経)、麻生氏(学習院大政経)は「肌合いが違う」(財務官僚)ということらしい。
 「第5の候補」として浮上している与謝野馨経済財政担当相も東大法学部卒だが、自民党関係者によると、ある財務官僚は「与謝野氏は第2の候補だ」と語っているという。
(産経新聞) - 6月12日3時7分更新





 たしかに東大(京大)出の官僚にしてみれば、私大出が総理大臣になるっていうのは、やはり面白くないだろう。一番人気の安倍さんなんかは、私大でも三流私大の成蹊だしね。しかし、「谷垣待望論」が何故出るかっていえば、それは「東大ブランド」とか同族意識とかそういうものじゃなくて、谷垣氏が事務方の忠実な代弁者として、たいへん扱いやすいからじゃないの? つまり官僚の言いなりになる政治家として評価されているに過ぎないのでは?そう考えるのが自然である。そんなに東大卒の首相がいいのなら、中川昭一さんがその気になるまで待っていて下さい。
 政治なんてものは、ある程度は「」である。官僚は知識や技術を要するが、「藝」がなくてもよい。いやない方が良い。ともかく官僚と政治家とは、必要とする資質が違うのだ。谷垣氏には肝心な「藝」がないのである。



「今度は私が大将です。加藤(紘一)先生の二の前は踏みません」

「僕も東大出身だお」  

※お二人とも麻布高校から東大法学部。またお二人とも大の蕎麦好き。