華麗なる腑抜けの世界

倦怠感溢れる日々を称揚しつつ

長引く風邪

2006-06-06 21:53:47 | 日々のひとりごと
 まだ体調がすぐれない。風邪の諸症状より、感冒薬の副作用の方がしんどいのかもしれない。大学生の頃、しばらく抗うつ剤を服用していたが、あの時もひどい副作用に悩まされたものである。今日もた~らこ~、た~らこ~が頭の中でぐるぐるしていた。

 昨日の村上世彰氏の会見を見て、あの手のスピーチって、案外「かたち」が大切なのだなと思った。無内容なこと、明らかに間違えたことであっても、やり方次第で聞き手を誤摩化すことが出来るようだ。例えば小泉純一郎首相、姜尚中東大教授、石破茂元防衛庁長官などは、独特な口調でぐいぐい周りを自分のペースに乗せてしまう(断っておくが、上に挙げたお三方が胡散臭いと言っているのではない)。論理がめちゃくちゃでも、なぜか説得力がある人というのは、結構いる。逆に、大平正芳元首相などは、「えー、えー」を連呼して、極めて歯切れの悪いスピーチをしたことで知られている。しかし発言を文字におこしてみると、実に理路整然としており、うつくしい日本語であったという。感冒と感冒薬でへろへろだった今日の私など、仮に正論を言ったところで、だれをも説得することは出来まい。「すいまへん。てんふらそはくらはい(すみません。天麩羅蕎麦ください)」「あ、あ、あのほ。わたくひ、このひょんほさがひてうんでつが、どほにあいまふか(あの、私、この本探してるんですが、どこにありますか)」みたいな感じだった。

 体調が悪い時は昔あった嫌なことを思い出しがちである。あーいやだいやだ。