華麗なる腑抜けの世界

倦怠感溢れる日々を称揚しつつ

普通の議員がタカ派議員と呼ばれるこんな世の中じゃ、ポイズン

2006-06-29 12:14:38 | 政治
 教育パパにキレた少年が家を焼き、継母、義弟、義妹を焼き殺す事件があり、数日後には模倣犯(動機は父親に対する屈託)も出た。精神分析などでは父親のポジションは重要なものであり、そのことはフロイトの思想に詳しい。つまりである、精神分析の世界では、男の子は親父がうざくて仕方ないという定式が成り立っているのである。女子校生が親父さんの白ブリーフを割り箸でつまむタイプのものとはちと違うようだ。そして男の子にとって、父親は乗り越えるべき対象となる。二世議員にタカ派が多いのは、偉大な親父を乗り越えようとするかららしい。

 中川昭一農林水産大臣。写真の人物である(昭和20年代の私服刑事ではない)。私が最も好きな政治家である。加藤剛、反町隆史(ポイズン)とならんで日本三大ハンサムの一人である。彼もまた二世議員であり、タカ派と目されているが、果たしてそうだろうか。

 中川氏の父親は「北海のひぐま」中川一郎である。安倍晴明の母親は狐だったらしいが、中川氏の父親はひぐまであった。あの鈴木宗男を筆頭秘書とし、武部勤、平沼赳夫をプロデュース。自身も首相候補だったが、58歳の時に謎の死を遂げる。中川氏は、父の跡を襲い議員となり、今までに連続当選10回くらい。閣僚経験も豊富である。
 
 中川昭一とは旧敵国条項の廃止を訴え、早い時期から北朝鮮による日本人拉致事件の解決に尽力し、中国による東シナ海での一方的に油田開発を批判し、拉致問題が未解決なのに援助を求めてくる北朝鮮の姿勢を糾し、自国の歴史認識を他国の見解に依る風潮を良しとせず、危険なアメリカ産牛肉の輸入を差し止め、必要のない対中国ODAの廃止を主張している政治家である。

 タカ派でも、極右政治家でもなんでもない。かといって歴史に名を残すような大政治家でもあるまい。ごく普通の政治家なのである。



▲ただし21年間国民年金を払っていなかった中川さん

朝鮮人のメンテリティー

2006-06-29 10:37:39 | 社会
 昨日、家族を北朝鮮に拉致された韓国人が訪朝し、永きに亘り離れ離れになっていた家族との対面を果たした。韓国では「拉致被害者」という表現を用いず、「離散家族」と読んでいるらしい。国が二つに分かれたところで、やはり同民族であり、朝鮮人(大韓民国と北朝鮮民主主義人民共和国)特有の「ウリ」(わたしたち)の力学が働いているようだ。日韓拉致被害者のつながりなどは、朝鮮人間の強く、そして閉じた同胞意識「ウリ」の前では、あまりに脆弱に過ぎる。韓国人拉致被害者家族は今回の面会に充足し、日本との連携などどうでも良くなったのではないか。あるいは、今回のイヴェントにより、韓国は北朝鮮びいきになり、日本に対する敵愾心を更に持つようになるのではないか。

 「ウリ」は、閉鎖的、排他的であり、ある種の選民意識を帯びたものでもあるそうだ。また朝鮮語「ナム」(他人)には、他者への無関心や不信感というニュアンスが強いらしい。そしてかの民族は、日本に対する「ハン」の感情を持っている。「ハン」とは「恨」という字を当てるらしいが、「恨み」の他に、「憧憬」の意味をも含むものらしい。フランス語のルサンチマンに近いかもしれない。朝鮮人にとって、日本人とは憎たらしくて、羨ましく、何としてでも見下したいよそ者なのであり、日本人がいくら死んだところで別段構わないのである。
 

 そういった朝鮮人のメンタリティーを最大限に利用し、金政権はまたも巧みに日本を虚仮にしたのである。

 敵を知り、己を知れば百戦危うからずである。「敵を知る」という点で、日本という国はいささかツメが甘いのではないか。相手国の客観的データ(数字)だけではなく、民族が保ち続けてきたものの考え方をも加味しなければならない。そして何より、気違い相手にいい人過ぎる、呑気な己の姿を見直すべきではないか。


[推薦図書]小倉紀蔵『韓国は一個の哲学である』(講談社現代新書)
      小倉紀蔵『歴史認識を乗り越える』(講談社現代新書)