華麗なる腑抜けの世界

倦怠感溢れる日々を称揚しつつ

あらら

2006-07-01 18:52:02 | テレヴィ
 橋本龍太郎氏の訃報の後に、ノリノリの小泉首相の映像。一国の首相だった人&死去と現首相の海外での公務(しかもアメリカ大統領との会見)。いずれも重要なニュースであるが、うまく編集できなかったものか。自民党代議士の先生方は複雑な心境だろうね。
 泥酔して歌い踊るエリツィンもヤバかったが、しらふで、しかもプレスリーの未亡人と娘の前でプレスリーの物まねをする小泉さんって・・・。下の写真を見る限りノリノリなのは小泉さんだけのようで・・・。


▲30年後のレイザーラモンHGではありません。

 
▲小泉「ハァッ!!!」


▲キマッタ!!!

超常現象謎解きドラマ

2006-06-24 20:46:04 | テレヴィ
 私は信心深い方だが、オカルトには懐疑的、いや全否定するタイプのアタマの固い人間である。一時手品に凝った為か、超常現象などに出くわすと、そのトリックを暴きたくなって仕方なくなる(結局は誰かが暴いてくれるのを待っているのだが)。
 先月くらいだったと思うが、仲間由紀恵主演のドラマ「TRICK」の再放送を何回もしていたので、たのしく見ていた。超常現象謎解き系のドラマである。わかりやすいギャグの連発、スタイリッシュな映像や演出、そして俳優たちの秀逸な芝居。なかなか魅せてくれるドラマであった。
 ところで、皆さんは「怪奇大作戦」というドラマをご存知であろうか。ゴズィラやウルトラマンで有名な円谷プロダクションが制作した超常現象謎解き系ドラマである。「Xファイル」の先駆けだと思っていただければ良い。円谷ものにしては珍しく、怪獣がビルをぶちこわすようなものではない。科学の力によって、トリックを用いた(超常現象を装った)犯罪を暴く話であるが、それ以上に社会的なメッセージ性の高いものである。少子高齢化問題(第7話「青い血の女」)、環境問題(第12話「霧の童話」)、モータリゼーションの弊害(第24話「果てしなき暴走」)、人間とコンピューターの相克(第20話「殺人回路」)、法律の抜け穴の問題(第24話「狂鬼人間」)などを扱っている。断っておくが。今から40年ほど前の作品である。
 40年前らしいといえば、原爆症の話(第13話「死神の子守唄」)、終戦をしらなかった旧日本兵の話(第15話「24年目の復讐」)などがある。またこの番組は基本的に子供向けの番組なのだが、子供には決して理解できないような屈折した愛の話をも多く描いている。子供に見捨てられた老人が人形に溺愛し、自分を見捨てた子供に復讐する話、吸血鬼になってしまった恋人と心中する話、娘につきまとう男たちを殺してゆく老科学者とその娘の話など。
 残酷な美しさに満ちた作品群であり、世の不条理に対する作り手の思いが伝わってくる。復讐をテーマとする話が多いところも興味深い。

興味深いアンケート(フジテレビ「トリビアの泉」)

2006-06-22 06:14:45 | テレヴィ
 ネタ切れ気味の感のあるトリビアの泉だが、昨日のトリビアの種はおもしろかった。「デリカシーのない行為とは?」というのが昨日のテーマであり、番組は接客業者(ホスト、ホステス)の人たちにアンケートを取った。結果は以下の通り。

 女性からみたデリカシーのない男性の行為
  1. 体型のことを言う
  2. ヘッドフォンから音が漏れている
  3. 話し終えてないのに電話を切ってしまう
  4. 髪型を変えた女性に「前の髪型の方が良かった」と言う
  5. 話している最中に携帯電話に出る
  6. カラオケで歌っている時に割り込んでくる
  7. 過去に交際した男性の人数を聞く
  8. 手料理に調味料をかける
  9. 話の「オチ」を求める
  10. メニューを見て「これ美味くない」と言う

 男性からみたデリカシーのない女性の行為
  1. 話している最中に携帯電話に出る
  2. 他人の携帯を勝手にいじる
  3. 声が必要以上にでかい
  4. 音を立ててものを立てる
  5. ものの値段を聞いてくる
  6. 「デリカシーがない」という人
  7. あげたプレゼントに対して「もう持っている」という人
  8. 携帯電話の押しボタンの音がONになっている
  9. 写メールを取らせろと言ってくる
  10. 電車で化粧する

 同意できる部分が多い。やはり携帯電話、あるいは音に関するものが多い。音の出るもの、音を出してはいけないシチュエーションには十分気を使うべきであろう。
 あと感じたのは、自分と他人との間に、ちゃんとした距離を置くべきことである。然るべき距離、すなわち礼節である。古く礼=禮は、得体の知れない恐ろしいものを避ける儀式であると言う。よく考えて欲しい。他人とはそもそも「得体の知れない恐ろしいもの」である。そういうデリケートな相手に対し、我々は細やかな精神で接するべきではないか。

死者のまなざし(日本テレビ「すいか」[再])

2006-06-14 18:12:09 | テレヴィ
 徹夜明け。ふらふらしながら日を過ごし、夕刻帰宅。牛肉のトマト煮を作りながらテレヴィを見ていた。舞台は、古び、朽ちかけているが、どこか瀟酒なアパルトマン。そこに住まう個性豊かな女性たちの日々を、その心の襞まで丁寧に描きあげたヒューマンなドラマである。かといって暗いものではなく、ユーモアに富み、エスプリの利いた作りとなっている。キャストも芸達者ばかりである。
 
 今日はお盆、すなわち死者の帰還の話である。幽霊譚であったが、程度の低いSFでもなければ、下卑たオカルトとも違っていた。「迎えに来るよ」と約束したものの不履行のまま逝ってしまった恋人、死別した双子の姉、社会的に「死んだ」同僚。そんな愛おしくも、二度と逢うことの出来ない人たちとの甘やかな記憶が、今回の肝であった。死んでしまった身近な人間というのは、死してなお、人に影響を及ぼし続けるのである。生き残ったものは、死者に二度と逢えないが(当たり前だが)、死者に対して詫びたいこと、言いたいこと、尋ねたいことを多々残している。でも死者は応えてくれない(当たり前だが)。あたかも人は、死者に対して決して返すことの出来ない負債を抱えているようだ。死者に対する人々の強い思い入れが、人々に幽霊を見せているのであろう。死者を思う「我」は、死者に見つめられ、死者に声をかけられている「我」なのである。
 
 浅田次郎の小説などにはよく幽霊が出てくるが、あれはもう逢うことが出来ない愛しい者への切ない思いを効果的に表現している(小説の手法としては手あかがついたものなのだろうが)。「英霊の聲(こえ)」が聞こえるのも、国に殉じた人たちへの感謝の気持ち、詫びたい気持ちがあるからであろう。かほどに、死者の力は大きいのである。私は仏教徒でも神道の信者でもない。オカルトにも否定的である。しかしそういう「幽霊」の存在は認めている。

初めてのサッカー観戦(NHK・BS1「2006FIFAワールドカップ・G組 韓国×トーゴ」)

2006-06-14 00:52:14 | テレヴィ
 「日本初戦、に敗れる」(朝日新聞朝刊)。サッカーである。盛り上がってます。ひとつサッカー観戦でもしてみようと思い、韓国×トーゴ戦をテレヴィで見てみた。初めてのサッカー観戦である。昨日もちょっとだけ見たのだが、あれは見た部類ではない。今日は真剣に見た。春のWBC以来のスポーツ観戦である。その前にスポーツ観戦をしたのは、アテネパラリンピックのフェンシングである。

 なかなかおもしろかったし、興奮した。私はサッカーを語る為に必要な語法を持ち合わせていないが、少し感想を述べたいと思う。まず・・・・。ああ、もうダメだ。おもしろかったのだが、うまく表現できない。ああああああ。なんせ初めてのことで。

 ただ感じたことがある。トーゴの選手は身体能力値が高い。ただ緻密さが感じられず、あきらめが早い。そのように感じた。韓国の選手は戦略戦術に長け、精度が高く、勝利に執着する熱烈たる気概が感じられた。大雑把に言えば、トーゴは体で、韓国は頭で勝負していた。トーゴ人の鍛え上げられた身体が織りなすリズミカルなプレー、韓国人の頭脳と情念が生み出す巧みなプレー、いずれも素晴らしかった。トーゴが斧なら、韓国はカミソリといったところか。どっちが極端に優位に立つでもなく、緊張感が漂う試合運びであった。よくわからないが、アフリカ人とアジア人の資質の違いが顕著にあらわれていたのではないだろうか。うう。これが私が生まれて初めて記したスポーツ感想文です。

 正直なところ韓国という国はあまり好きになれない。しかし良い試合を見せてくれてありがとう(特にアン選手となべやかんに似た選手のプレーはゾクゾクするものがあった)。韓国のプレーヤーおよびサポーターには、品性とゆとりのある態度であとの試合に臨んで欲しい。少なくともグラウンドに太極旗を立てないように。負けたとき、焼身自殺をしないように。あと日本が負けたとき、必要以上に喜ばないように。

本能寺の変(NHK「功名が辻」第23回)

2006-06-11 21:18:35 | テレヴィ
【お悔やみ】右大臣・織田信長さん(49)=写真
 
 ※本能寺でお亡くなりになられました。死因は自刃による失血死か。
   

 「功名が辻」を見た。今回は本能寺の変である。テレヴィ時代劇が好きな人ならば、何遍も見ているシーンである。しかし今回の本能寺、少し変であった。本能寺の変ではなく、本能寺が変といった感じであろうか。原因は舘ひろしであろう。たいてい本能寺の信長というものは、寝間着のまま弓、あるいは槍で戦うものである。しかし舘信長は具足を(部分的に)つけて、鉄砲で戦っていた。刑事ドラマを引きずり続けているのだろうか。舘ひろしだけならいいのだが、濃姫(和久井映見)まで、一斉射撃をうけ、スローモーションで倒れていくのである。これは刑事ドラマの殉職シーンの演出である。よく考えたら「西部警察」は大河ドラマと同じ時間帯であった。10年前、大門団長こと渡哲也も信長を演じていたが、超えてはならない一線は越えていなかった。
 しかしいい最終回であった。と思ったが、主役は信長ではない。山内一豊でもない。そう、山内一豊の妻である。話の中盤まで来て、私はやっと「主役が誰か」という疑問を持ったのである。冷たい太陽もびっくりである。
 しかし織田信長って言語障害だったんだね。
    

珍答(フジテレビ「平成教育2006予備校」[再])

2006-06-08 14:39:12 | テレヴィ
 病気で伏せていると、テレヴィが意外と面白い。




 このタレントさん、平山あやさんというそうだ。大変かわいらしい女性である。彼女が今クイズ番組で珍答を出した。三つの漢字を出し、それらの字を用いる慣用句を答える問題が出題されたのだが…。

  問1、「者」「不」「生」→平山氏の答え「ダメな者は不思議と生きるのが大変である」
  問2、「人」「十」「日」→平山氏の答え「ケガをした人は何かいいことをすれば十日で治ると言われている」

 私は美人であれば馬鹿でもいいと公言しているが、この発言を撤回する。