羽黒蛇、大相撲について語るブログ

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2015年01月13日 | 相撲協会への提案
座布団投げは禁止すべきか(羽黒蛇)










昨日のブログ記事には、「観客が座布団を投げることを禁止すべきだ」という私の主観的意見を書いた。



ここで、座布団投げは禁止すべきかを、ブログ記事にいただいたコメントを引用しながら、考えてみたい。










コメント1:アナウンサーと平井理央が「座布団が舞うのを見られてよかった」みたいな会話をしていました。宝富士も「まさか自分で座布団を飛ばせるとは。夢を見ているみたい」とコメントしています。つまり、見る側も取る側も「罪悪感」の意識はない。










コメント2:他の競技にくらべ、大相撲の観客は大人しいと思います。座布団で怪我をすることなんてあり得ない━と感じますが、観方が甘いのでしょうか










コメント3:昨日は国技館で見てたのですが、特に悪質だった気がします。大した敗戦ではなかったこと(鶴竜はよく負ける)、最初はそんなに飛んでなかったのが、1〜2枚飛んだらそれなら俺も、って感じで続々とというのがなんとも。











座布団を投げることに罪悪感はない、には同意。好角家の内館牧子氏は、投げられなくなった九州場所の座布団を批判していた。座布団を投げる楽しみをファンから奪ったと。










私が「禁止すべき」と主張する理由は、危険だから。



個人的な話をしますと、私は2005年に頸椎の病気にかかり、それ以来国技館で飛んでくる座布団が怖くなった。あの重たさの物が、あの速度で飛んできて、病気の個所にあたり悪化したらどうしようという恐怖。



その時、初めて、自分より体の弱い方は、もっと怖いのだと共感できるようになった。老人と子供。



座布団を投げる人たちは、自分の祖父・祖母・子供が、前で観戦していても、投げるのだろうか。










視点を変える。



座布団投げがどれだけ危険かの議論から離れて、観客がライブ会場での騒ぎに参加することを楽しむ風潮は好きになれない。










例えば、野球の応援。うるさくて嫌いである。応援がうるさいからが唯一の理由ではないが、プロ野球は観戦しなくなった。



例えば、アイドルのライブ。動いて騒ぐ観客。ゆっくりアイドルを見たいのに邪魔。ぶつかるのではないかと危険。










AKB48に対する批判は多いが、それまで立ち席のみだったライブハウスを、椅子席にして着席強制させたことを、私は評価する。



立って騒ぎたい(それまで主流の)若い男性客を締め出し短期的売上・利益が減ってでも、老若男女幅広いお客にライブを見てもらおうという意図。










相撲協会に、座布団投げの禁止の徹底を提言するのは、



短期的に、座布団を投げたくて相撲観戦にくる客が減っても、



長期的には、安全に観戦できる国技館をめざした方が、志が高いと考えるから。










羽黒蛇