朝日新聞が、また記事の捏造(?)をしたらしい。
ただし今回の捏造は、いつものヤツとちょっと違っているようなので、ちょっと取り上げてみた。
ちなみに、「いつもの捏造」というのがどういうヤツかと言うと、本人に取材していないどころか、実際にそんなことを言っている人がいるのかどうかもわからないのに、いかにも「専門家(あるいは政府の関係者)がこう言っています」的な感じで、自分たちの言いたいことを記事にしているものを指している。
簡単に言うと、「妄想」記事である。
しかも、これに対して捏造がバレたとしても、一切謝罪しないし、弁明もしない。
あまりに批判が殺到すると、さらっと記事を削除して知らん顔をする。
ところが、今回は捏造に対して本人から抗議がくると、すぐに「お詫び文」を掲載している。
じゃあ何がいけないのかと言うと、この記事を書いた記者は、本人の発言を実際に聞いていながら、その趣旨が理解できていない、ということである。
つまり「お前は、いったい何を聞いていたんだ?」ということだ。
記事の内容は、「今後の深海調査の方針を議論する文科省の有識者会議」における国立科学博物館の谷研究主幹についてのものだけど、ここで本人の主張とは真逆のことを書いていたらしい。
「深海探査システムに求められる能力」について問われた谷氏が、割と長々と持論を述べていて、詳細は議事録に書かれているのだけど、その結論部分に対する記述がまったく逆であったことを本人から指摘を受けているのだが、すでに記事の当該部分は削除されているので、どう書いてあったのかはわからない。
しかし、間違いはそれだけではなかったようで、谷氏によれば、名古屋大学の道林教授の発言についても、言ってもいないことを書いている、と指摘している。
該当部分は以下の通り。
『名古屋大の道林克禎教授(地質学)は文科省の有識者会議で、「EEZに超深海をもつ日本にとって探査機の有用性は高い。有人機の開発に時間を費やしている間に、しんかい6500が廃船になるのはマイナス。現状を維持しつつ、フルデプスの無人探査機を開発してほしい」と要望した』
これに対して谷氏は、「私はこの会議の委員ですが、このような発言はなく、次の有人潜水船はフルデプスでなくても良い、現行のしんかい6500を維持してアップグレードを考えて欲しい、と要望されていました」と抗議している。
つまり、これまた言ってもいないことを、そう言ったかのような記事にしているわけだ。
ただし、これに関しては、本人(道林教授)からの抗議がなかったせいか、そのまま掲載されている。
いずれにしても、この記事を担当した記者は、その会議に出席していたにもかかわらず、発言者の趣旨を何にも理解できていない、ということになるのだけど、これってどうなの?
取材能力以前に、人の意見をきちんと理解する能力さえもない、という人間が新聞記者なんかやっていることが大きな問題だと思うわけだ。
もしかして、この手の記者は、記事を捏造しているつもりなんかまったくなくて、「だって、オレにはそう聞こえたんだもん」とか思っているんだろうか。
何か、腹が立つというより、唖然としてしまった。
ちなみに、谷氏などが出席した会議の議事録も読んでみたけど、会議の要旨をまとめたものではなく、いわゆる「文字起こし」したものだから、全文を読むのは大変だけど、谷氏の主張していることは、少なくとも朝日新聞の記事とは違うことは理解できる。
にもかかわらず、実際に会議に出席していた人間が、その趣旨を間違うなんてことは、私の経験からすれば考えられない。
それに、もしも正しく理解していれば、本人から「私は取材を受けていない」などという抗議がくることはないはずだ。
だって、会議で実際にそのような発言しているのだから。
「本人の発言を聞いた」=「取材した」という図式は成り立つはずだし。
<朝日新聞の記事・・・谷氏の発言の部分はすでに削除されている>
https://www.asahi.com/articles/ASS8733T3S87ULBH00QM.html
<谷氏のツイート>
https://twitter.com/kentani07/status/1822863078557634618
ただし今回の捏造は、いつものヤツとちょっと違っているようなので、ちょっと取り上げてみた。
ちなみに、「いつもの捏造」というのがどういうヤツかと言うと、本人に取材していないどころか、実際にそんなことを言っている人がいるのかどうかもわからないのに、いかにも「専門家(あるいは政府の関係者)がこう言っています」的な感じで、自分たちの言いたいことを記事にしているものを指している。
簡単に言うと、「妄想」記事である。
しかも、これに対して捏造がバレたとしても、一切謝罪しないし、弁明もしない。
あまりに批判が殺到すると、さらっと記事を削除して知らん顔をする。
ところが、今回は捏造に対して本人から抗議がくると、すぐに「お詫び文」を掲載している。
じゃあ何がいけないのかと言うと、この記事を書いた記者は、本人の発言を実際に聞いていながら、その趣旨が理解できていない、ということである。
つまり「お前は、いったい何を聞いていたんだ?」ということだ。
記事の内容は、「今後の深海調査の方針を議論する文科省の有識者会議」における国立科学博物館の谷研究主幹についてのものだけど、ここで本人の主張とは真逆のことを書いていたらしい。
「深海探査システムに求められる能力」について問われた谷氏が、割と長々と持論を述べていて、詳細は議事録に書かれているのだけど、その結論部分に対する記述がまったく逆であったことを本人から指摘を受けているのだが、すでに記事の当該部分は削除されているので、どう書いてあったのかはわからない。
しかし、間違いはそれだけではなかったようで、谷氏によれば、名古屋大学の道林教授の発言についても、言ってもいないことを書いている、と指摘している。
該当部分は以下の通り。
『名古屋大の道林克禎教授(地質学)は文科省の有識者会議で、「EEZに超深海をもつ日本にとって探査機の有用性は高い。有人機の開発に時間を費やしている間に、しんかい6500が廃船になるのはマイナス。現状を維持しつつ、フルデプスの無人探査機を開発してほしい」と要望した』
これに対して谷氏は、「私はこの会議の委員ですが、このような発言はなく、次の有人潜水船はフルデプスでなくても良い、現行のしんかい6500を維持してアップグレードを考えて欲しい、と要望されていました」と抗議している。
つまり、これまた言ってもいないことを、そう言ったかのような記事にしているわけだ。
ただし、これに関しては、本人(道林教授)からの抗議がなかったせいか、そのまま掲載されている。
いずれにしても、この記事を担当した記者は、その会議に出席していたにもかかわらず、発言者の趣旨を何にも理解できていない、ということになるのだけど、これってどうなの?
取材能力以前に、人の意見をきちんと理解する能力さえもない、という人間が新聞記者なんかやっていることが大きな問題だと思うわけだ。
もしかして、この手の記者は、記事を捏造しているつもりなんかまったくなくて、「だって、オレにはそう聞こえたんだもん」とか思っているんだろうか。
何か、腹が立つというより、唖然としてしまった。
ちなみに、谷氏などが出席した会議の議事録も読んでみたけど、会議の要旨をまとめたものではなく、いわゆる「文字起こし」したものだから、全文を読むのは大変だけど、谷氏の主張していることは、少なくとも朝日新聞の記事とは違うことは理解できる。
にもかかわらず、実際に会議に出席していた人間が、その趣旨を間違うなんてことは、私の経験からすれば考えられない。
それに、もしも正しく理解していれば、本人から「私は取材を受けていない」などという抗議がくることはないはずだ。
だって、会議で実際にそのような発言しているのだから。
「本人の発言を聞いた」=「取材した」という図式は成り立つはずだし。
<朝日新聞の記事・・・谷氏の発言の部分はすでに削除されている>
https://www.asahi.com/articles/ASS8733T3S87ULBH00QM.html
<谷氏のツイート>
https://twitter.com/kentani07/status/1822863078557634618
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