静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

寮の食事

2018年01月25日 13時55分54秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/

先週の知事の学園訪問が23日の静岡新聞に掲載されました。
写真はなかったですが、知事の
「海に生きる夢を持ち、努力を続ける若者を見て(学園の)存在の重要性を再認識した」
というコメントがありました。
知事に学園や生徒のことを正しく理解してもらい、本当にうれしいです。

さて、今回はいつもと違う内容。
食事(給食)の話しです。
学園は全寮制です。
月曜日の朝食から、金曜日の昼食まで寮の食堂で食べることになります。
(金曜日の夕方から日曜日の夕食までは、給食はありません)

写真は私が生徒と一緒に食べる昼食のもの。
うどんやパスタなど麺類が出ることもあります。

おかずが余分にあると、我先にと生徒が群がることもあります。

一度、炊飯器が突然故障して替わりにパンとなったこともありました。


学園生活は、すべて漁師になるための準備。
食事も例外ではありません。
 出されたものを好き嫌い言わずに食べる
 なるべく早く食べる
 正しい姿勢で食べる
などです。

寮への食べ物の持ち込みはOK。
でも、給食は全部食べることが条件です。

食べることも良い漁師になるために必要なことです。
それでも、食事は楽しい時間ですけどね。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp
1月は見学会を行いません。
ご希望の日を園長にご相談ください。
来週から願書受付が始まります。
願書は早めに出してくださいね。

 園長のつぶやき
学園で給食を出すことは、予算的には厳しい面もあります。
通常、学校で食事を出す場合、全額が本人負担です。
給食にかかる費用は食材費に加え、調理する業者への委託料、調理場の管理などが必要です。
学園では食材費のみが本人負担。他の費用は県費なのです。
県が委託契約している業者から、調理員が派遣されて、寮の厨房で調理します。
ここで問題。

小学校でも現地で調理をすることが少なくなり、給食センターで一括して作ることが増えていますよね。
たくさんの人数分を作る方がコストが下がるからです。スケールメリットってやつです。
ところが学園の生徒は20人しかいません。職員の人数を加えても30人以下。
スケールデメリットになって、現地調理する費用がかさんでしまうのです。
だから、予算的には厳しいのです。

それでも、漁師になるために制約がある生活をすることと、温かい食事を食べることは別の次元の話しです。
私はあたたかい食事を生徒に提供することにこだわっています。
過去には、全食を温かい食事にすることができないこともありました。
でも、今は違います。
ご飯のお替わりも好きなだけできます。
若い人向けの献立なので、我々職員にとっては炭水化物が多すぎる時もありますが、これは仕方ありません。
しっかり食べて、体を作るもの漁師になるのに必要なことです。

小さなことかも知れませんが、正しい姿勢で食べることも大事なことです。
漁船では先輩の職員といっしょに食事です。
魚が捕れない日が続くと、みんなストレスがたまります。
そんなときに、新入りがだらしない姿勢で食事をとることは良い結果になりません。
学園での生活は、すべて意味があるのです。

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