昨年竣工した最新のカツオ一本釣り漁船を見せてもらいました。 599トンで通常のカツオ船が400トン前後ですので、大型です。
現在の活躍しているカツオ船の多くが20年くらい経っている船なので、生徒の勉強のため、日光丸水産さんにお願いして最新の船を案内してもらいました。 この日の晩に出航のため、仕込み(物資の積み込みなど)で忙しい中を船長さんが説明してくれました。 この船長さんですが、まだ27歳ですよ! 実力と資格があれば、この年齢で大型漁船の船長です。
この第111日光丸には30人の船員がいますが、2/3はインドネシア、キリバスなどの外国人です。彼らに加え、甲板員の一部、一等航海士などの幹部が日本人です。これが大型漁船の実態で、外国人を束ねることが出来る日本人漁船員が求められていることが分かります。
船全体を見せていただきましたが、機関室が作業性を良くするために広くなっていたことや、新しいエンジンがきれいなことに生徒は驚いていました。
彼ら学園の47期生が10年後に幹部になる頃には、他のカツオ船も最新鋭船にリニューアルされているんでしょうね。
【一本釣り】
遠洋カツオは一本釣りや、まき網で漁獲されます。
一本釣りの場合は、生きたイワシを餌に使います。
カツオの群れを見つけるとイワシを撒き、同時に海水のシャワーを浴びせます(散水)。シャワーの音がイワシの飛び跳ね
る音とカツオが思うようです。
すると「たくさんの餌がある!」とカツオは興奮状態になります。
そうなると、竿を振ると魚が勝手に外れる擬餌針を使ってバシバシとカツオが釣れます。まさに入れ食いです。
とは言っても、釣れる量は漁師の腕で変わります。
漁師の「魚を釣る」という醍醐味では一番かも。
http://www.ryoushi.jp/gyogyou/okiai_enyou/enyou/01.html
http://www.japantuna.net/files/pdf/katsuo/1-katsuo.pdf
三浦半島では、一般釣り客にも、このやり方でカツオを釣らせてくれるところがあるらしいですよ。
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