静岡県立漁業高等学園は、創立50年。一流の漁師になる近道です。

漁師をめざして、がんばっている生徒たち。
30歳までの若者が全国から漁業の街、焼津に集っています。

航海術の授業

2018年01月30日 14時12分54秒 | 学園紹介

漁師になるための学校、漁業学園。
こんにちは、園長の青木です。
ホームページはこちらです。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-940/
入学願書の提出は2月5日が〆切です。
消印有効ですが、なるべく早く出してくださいね。

来週からは海技士の定期試験が始まります。
学園生は網実習、マラソン練習、そして試験準備と忙しい毎日になっています。
そんな状況での、航海術の授業の様子です。


海図を扱うの基本中の基本。
今は海の上でも、GPSで位置が分かり、進路も示してくれます。
それでも、船を操る人は頭の中に海図ができるようにする必要があります。

しかし、海技士試験は電卓を使うことができます。
理論が分かっているかを見る試験で、計算力を試されるのではありません。
授業でも電卓を使って計算します。


黒板の隅に、今までのテスト結果が張られています。
生徒を競わせるのが目的ではありません。
各自がテストを重ねるごとに点数が良くなったかを確認するためです。

生徒の習熟度に差があるので、職員が一人一人に指導します。
学園では当たり前のことですが、一般の学校ではなかなか無いと思いますよ。

学園見学のお申し込み、入学のお問い合わせは電話、Eメールで。
電話 054-626-0219
Eメール gyogaku@pref.shizuoka.lg.jp

 園長のつぶやき
学園生の学力は大きくバラツキがあります。
15歳から30歳までいるし、なかには有名大学の出身者もいます。
同じ高卒であったとしても、工業高校出身で機関の勉強をすれば理解が早いです。
海技試験も5級を合格できない人もいれば、3級合格する人もいます。
我々職員は、最低でも全員が5級を合格するように指導します。
例え海技士資格の必要ない、沿岸漁業に進むとしてもです。

大型の遠洋漁船であっても、海技士試験に合格しないと就職できない訳ではありません。
もちろん、合格しているのに越したことはありません。
でも、雇用する会社にとって一番大事なのは「学園で1年間、がんばってやり遂げた」かどうかです。
すぐに辞めることなく漁師を続けてくれる人が一番欲しいからです。

では、なぜ我々職員は海技士合格にこだわるか。
一つは、海で働く以上、海技士の知識は必ず役に立つからです。
そして勉強するには目標が必要です。
目標を決めることで、合格後の達成感もあります。

もう一つは、生徒が勉強に打ち込んだ経験をすることです。
学園生には少なからず、これまでがんばって勉強してこなかった人がいます。
学園生活のわずかな期間ですが、初めてがんばって勉強したと言う生徒も多くいます。
この経験も必ず役に立ちます。がんばったことが人を成長させます。

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