GENさんの陸上ワールド

柳原 元の公式ブログ。WA世界陸連公認代理人。海外サポートしているクライアント選手、チームの活躍ぶりなどを綴ります。

久々の日体大記録会

2010-09-27 18:24:21 | 日 記
昨日は5年振りに日体大記録会に行って来ました。

先週末はこの日体大記録会の他、新潟でも全日本実業団陸上が開催され長距離種目で好記録が続出。
特にこの日体大記録会は好記録が多く出る事で知られ、毎回全国から多くの学生、実業団選手が集まり
ます。
そして近年は土、日の2日間に分け朝から夜まで中長距離のレースが行われています。
ちなみに今回は25日の1日目がAM10:30~PM8:00で、翌日2日目がAM8:00~PM9:10まで。
なんと2日目はこの時間帯で5千mレースが全39組行われました!
日体大では年間通してこの記録会を10回開催。運営に関わっている大学関係者の方には本当に頭が下がる思いです。
更に他大学等でも春、秋を中心に長距離記録会は頻繁に行われており日本は本当に長距離競技が盛んな
国だと実感します。

一方、前回「欧州の1万mレース減少」について触れましたが、先日エチオピア陸連を訪問した際、
同陸連テクニカル・ディレクターのドゥべ・ジロー氏はこの事を非常に残念がっていました。
というのもエチオピア人にとって1万mは五輪や世陸では確実に複数のメダルが計算できる種目とあって、
ある意味日本以上に国民の人気・関心が高い競技種目。
一方、エチオピア国内の公認400mトラックはアディスアベバに一つあるだけ。
しかも年間通してそこで開催される長距離レースは日本に比べればごくわずか。
更に標高が2400mの場所なのでいくら世界の一流選手と言えども好記録は望めない環境です。
よって、これまで彼らの多くは欧州の1万mレースで好記録を狙い、樹立してきた傾向が強く、私がドゥべ氏に日本の長距離記録会の状況などを説明すると非常に興味を持って色々と
尋ねて来たのが印象的でした。

こう言った環境を見ても本当に日本の陸上界は恵まれていると思います。
エチオピアから戻り久しぶりに訪れた日体大記録会を観ながらそんな事を感じました。

↓最終組は実業団所属のアフリカ勢が先頭を引っ張る展開に。国内記録会で頻繁に海外の強い選手と
 走れる機会が持てる事は日本人が競技力や意識の向上を目指す上でも貴重な環境ではないかと
 思います。




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