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神戸空港と六甲アイランドを直結するバス、空港側での案内は?

2024/1/13~2024/2/12の間、神戸空港と六甲アイランド(神戸ベイシェラトンホテル&タワーズ)を結ぶ直行バスの実証運行が行われています。

https://www.kobe-minato.co.jp/KobeAirportLine.html

https://www.kobe-np.co.jp/news/keizai/202401/0017218155.shtml

実証運行の主体は六甲アイランドを拠点とするみなと観光バスで、神戸市と(株)ホテルニューアワジ神戸<神戸ベイシェラトンの運営会社>が協力しています。

神戸空港と六甲アイランドの間を公共交通で行き来する場合、ポートライナー+JRor阪神+六甲ライナーと乗り継がねばならず、所要時間は乗り継ぎ時間を考慮すると40分以上・運賃は780円<JR利用の場合>もかかります。これに対し、このバスだと所要時間25分・運賃500円となります。「どの程度の需要がありそうか」を見極めるため、敢えて22便(内訳は空港発13便・六甲アイランド発9便で、六甲アイランド発18時以降は回送扱い)もの運行に踏み切ったのかも。

ということで、初日の神戸空港発夕方の便に乗車してきました。

利用してもらうにはまず「知ってもらうこと」が必要ですが、初日時点では神戸空港のターミナル出入口付近では運行に関する情報を見つけることはできませんでした。1か月間の実証運行ということでデジタルサイネージへの反映は無理だったのかもしれませんが、固定式の案内掲示であれば貼り紙くらいは準備できたような・・・

実際ののりばまで来て初めてその存在がわかるわけですね・・・ 4番のりばは通常は使われていません。なお、隣のバスは、神戸空港島西部にある結婚式場の無料送迎バス(運行はみなと観光バス)です。

のりばにバスが到着。神戸空港の発着便の半数以上はスカイマークですが、バスに描かれているのはどうみてもスカイマーク機ではなくANA機です(社名は消されていますが)。

クレジットカードのタッチ決済が使えることをアピールしています。ちなみにみなと観光バスの通常運行路線はキャッシュレス決済に全く対応していません(注1)(注2)。路線バスなのに「貸切」と書かれているのは、実証実験故?

運賃箱にはタッチ決済の処理機が取り付けられています。500円均一なので1台で済ませられます。

肝心の乗客は、予想通り?私だけでした・・・ ついでながら、このブログ記事を書いている時点の神戸ベイシェラトン公式サイトでは、神戸空港直行バスに関する記載を見つけることはできませんでした。

 

(注1)みなと観光バスは2006~07年頃にICカード導入を計画しており、当時運行していたバスの一部には乗車口と運賃箱にICカード処理機が取り付けられていたほか、ICカードと連携させるべく提携クレジットカード「KOBE MINATO KANKO CARD」をオーエムシーカードから発行していました。結局導入は実現しませんでしたが、Googleで「KOBE MINATO KANKO CARD」と検索すると、2番目に、オーエムシーカードの後身であるセディナの公式サイトに2011/09/30付で以下の告知が出た旨の情報が出てきます。

— KOBE MINATO KANKO CARD」「Hoek-OMCカード」「ごろやメンバーズカード」「横浜・湘南パスカード」お取り扱い終了のご案内。

但し実際のページは削除済みなので、クリックしても「Not Found ご指定のページが見つかりませんでした。」でエラーになります。

(注2)みなと観光バスは、神戸新交通など他の交通事業者や神⼾市・三井住友カードと連携して、2024年春より「神戸空港~都心~有馬温泉」の公共交通機関でクレジットカード等のタッチ決済により乗車可能にすべく準備を進めています。同社の対象路線は、神戸市立森林植物園に近い桜森町BC発着の路線と、摩耶ケーブルに連絡する坂バスのみです。

https://www.kobe-minato.co.jp/content/files/top/20230803NewsRelease.pdf

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