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茨城県日立市の非互換なバスICカードは終幕しましたが・・・

2023/8/25付ブログ記事「日立市周辺のバスICカードの移行スケジュールが発表される」の続報です。

日立市周辺の路線バスは、2023年10~11月の2か月間でバスごとに順次運賃箱をでんてつハイカード対応のものからいばっピ対応のものに取り換えていきました。期間中は、「でんてつハイカードしか使えないバス」「いばっピしか使えないバス」が混在したため、バス位置情報サービスによりどちらのバスICカードが使えるかを判別する仕組みを提供していました。

http://www.ibako.co.jp/contents/newsrelease/2023/09/27196.html

そして、予定通り2023/12/1からは全車両がいばっピ対応となり、でんてつハイカード定期券所持者は降車時に定期券を運転手に呈示する(ICカード処理機にタッチしてもムダなため)仕組みとなりました。

http://www.ibako.co.jp/contents/newsrelease/2023/12/27570.html

ただ、2022/8/5付ブログ記事「茨城県日立市の非互換なバスICカードがついに終幕へ」にあるように、同社は2023年12月頃をめどに「Visaのタッチ決済」やQRコード決済を導入予定と以前にアナウンスしていましたが、具体的な導入開始日は既に12月に入ったというのに未だアナウンスがありません。2023/11/30付で公開された2024/3/1からの一般路線バスの運賃値上げのリリース文を見ても、値上げ理由の中に「今後、各種キャッシュレス決済を可能とする新たな運賃決済サービスの導入や電気バス導入等の投資も予定しており」とは書かれているものの、最後の方の「6.サービス向上への取り組み」の章には各種キャッシュレス決済の導入に関する記載がありません。

せっかくなので、上記ブログで以下のように触れた

>(注)ICカード以外の独自システムとして「整理券」があります。旧日立電鉄交通サービスのエリアでは、「乗車時の整理券が一般的な紙製ではなくプラスチック製であり、使い捨てではなく利用者が運賃箱に投入後にバス会社側で再利用可能」となっています。但しそのプラスチック製整理券上には整理券番号は印字されない(整理券に組み込まれたICチップに書き込まれているのでシステム側では把握できている)ので、利用者は頭で覚えた上で前方の運賃表を見て運賃を準備する必要があります。導入は「でんてつハイカード」と同じ2007年であり、おそらくICカードシステムの統一とともに消え去るものと思われます・・・すでにプラスチック製整理券の劣化は相当進んでいますが・・・

ついに歴史の1ページとなったでんてつハイカードのバス側の処理機と、プラスチック製整理券の写真を紹介しておきます。

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