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金沢市内のバスICカードの共通化はついに実現せず、一方で独自ICカードは県内全域へ

関連ブログ記事・・・2022/5/18付「金沢市内のバスICカードは、互換性のない2種類が併存」、2022/10/7付「 「城下まち金沢周遊バス」の交通系ICカード導入の背景

金沢市をはじめとして石川県一円で路線バスを運行し、金沢市近郊で鉄道2路線を運行する北陸鉄道グループは、2024年~2026年春にかけて全面的に「新たなキャッシュレス乗車システム」を導入すると発表しました。

http://www.hokutetsu.co.jp/media/archives/49758/news.pdf

中身は以下の通りで、まず北陸新幹線敦賀延伸の2024年春に先駆けとして加賀エリアと金沢エリアの一部でサービスを開始します。

 1) タッチ決済対応カード(Visa、JCB、American Express、Diners Club、Discover)での乗車

 2) 北陸鉄道グループ独自のICカード「ICa」による乗車・・・現段階では金沢都市部バスおよび鉄道<定期券限定>のみ対応

 3) デジタル乗車券による乗車(2024年度以降にサービス開始予定)

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裏を返せば、北陸鉄道グループとしてSuica・PASMOなど全国相互利用対象ICカードで乗車可能にすることはせず、未来永劫?に「金沢都市部でどのバスにも乗車できるICカードは誕生しない」ことになります。まあ、西日本JRバスがタッチ決済に対応するという一縷の望みは残されていますが。

また、現在現金オンリーの路線バスしか走っていない小松市・加賀市や能登半島エリアでもバスICカードによる乗車は可能になるものの、あくまでも自社グループのカードのみで、Suica・PASMOなどでは乗れない状況が今後も続くことになります。ICカードのターゲットは、あくまでもタッチ決済では対応できない定期券・小児運賃・割引運賃での利用なんでしょう。

気になるのは、現時点で北陸鉄道グループの運行でありながら「全国相互利用対象ICカードで乗車可能、ICaでは乗車不可」(2023/1/10付ブログ記事参照)となっている観光客向け「城下まち金沢周遊バス」の今後の扱いですね。リリース文では一切触れていませんが。

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