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スクラッチ木造帆船製作日記と映画、スタトレなどあれこれです。

ガントリー型トースカンの製作

2007年09月15日 | 工具箱

 表題写真が、先日からたびたび話に出てくるガントリー型のトースカンです。用途は、船体内部の工作位置を図面から転写することです。船体外部については、通常のトースカンで何ら問題ないのですが、船体内部となると、開口部が真上しかないのでこのような形状にならざるをえません。先端のニードルは、コンパスの先を流用しています。今のところFubbs用ですが、これは、縦の柱に使用した材料が、丁度これに足りるだけしかなかったためです。後に、両方の足は伸縮式にするか船の舷側の高さに合わせて取り換えるかすることにしようと思っています。幅はこれも一応Fubbsに合わせていますが、上から押しねじで留めているだけなので、自由に調節できます。今の横柱で足りない幅のものに使用するときには、6ミリの丸棒を長いものに取り換えれば済みます。
 中央のブロックは、丸棒を左右にスライドするので船内のマーキングや計測したい位置に合わせて調節できます。先端の針も首を振れますし、針を支えているゲージも角度と長さを調節できるようになっているので、これで、船体のどの位置にでもマーキングも計測もできます。船体の外側も計測やマーキングができるので、船体回りの作業には、トースカンは使用しなくても済むかもしれません。



 こちらは、針を製図用コンパスのシャープペンシルの先に交換したものです。コンパスの固定ネジと同じサイズのネジで固定しているので、コンパスにつくものなら何でも固定できます。当然ペンシルホルダーやロットリングのホルダー、カラス口も取り付け可能ですから、船体内外のマーキング作業や線引作業に使える予定です。

 まだ、ケガキ用に吹いた青ニスを除去していないので色々見苦しい色をしていますが、青ニスを使うとケガキがすごく見やすくて、作業がしやすくなりました。



 こちらは側面から見たところです。基本構造物は、ガタつきさえしなければ問題ないので、今のままで全く問題ない予定ですが、実際使ってみて、安定が悪ければ、下の土台を変更してもう少し重くしてもいいかと考えています。いずれにせよ、ネジで止めているだけなので、交換は簡単です。土台は、滑らせるので、端面はミーリングしてあります。



 こちらは中央のブロックの拡大です。青ニスが見苦しいですが、後で除去します。ブロック上部には6ミリの穴を左右方向に貫通させ、上から押しねじで固定します。図面からの採寸や船内の色々な位置にマーキングする関係上、左右に針を振るだけではなく、前後にも振れるように丸棒にしました。
 ゲージの固定は、ゲージ幅に溝を彫ったアルミ板で押さえています。これでゲージの高さと左右位置の調節ができます。
 ネジはすべてアレンボルトを使用しています。何度も締めたり外したりするものには、やはりこれが一番です。なめることがないので、きつく締めこめますし外す際にも問題を起こしません。



 こちらは中央ブロックを上から見たところです。ゲージ押さえの溝がゲージの厚みより浅く彫ってあるのが見えます。押さえ板と中央ブロックの間にスプリング・ワッシャーを入れています。
 

 当初は木で作る予定だったのですが、やはり金属で作ると安定感が全然違います。しかも全て調節可能に作れたので、使用状況からフィードバックしてアップグレードも簡単です。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
相変わらずすげぇ (REALLIFE)
2007-09-15 22:48:18
こんばんは。
もう何がなんだか分からないのですが、とにかく帆船模型の世界ってすげーって印象です。段々形になっていく姿が見えないと、素人には本当に難しい世界なんだなということを改めて感じております。
ところで、背後にある「ベビードーナツ」?いいですね(笑)工作のお供でしょうか(笑)こういうものが、ひょっこり写っていると、ろっくさんの作業風景がなんとなく見えて、微笑ましく感じます。
今後も頑張って下さい!
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^^;;; (ろっく)
2007-09-16 00:29:50
 細かいとこまで見て頂いて、ありがとうございます^^;
 余り見てくれとかを考えられない性質なもので、背景がごちゃごちゃしていますね。

 御明察の通り、工作のお伴であります。嫁さんの差し入れでした。
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