ひなたぼっこ

「まだ見ぬ素晴らしい景色」を求めて自転車で。

聖地 しまなみ ~その2~

2013-05-01 | Bicycle ride
聖地 しまなみ ~その1~ からの続きです。




大山祇神社への参拝を終えた後は、しまなみ海道で最も大きな大三島を堪能する為、
島の下側の外周を巡るルートを進みます。
事前に調べた情報によると多少アップダウンがあるみたいですが、まあ海岸沿いなんであってもしれてるでしょう。




って以外と登るのね・・・w
8%くらいの坂が続きますが、アウターでミシミシとなんとかいける。
前回真庭ポタでベンさん達と走った経験がここで生きました。

少し高度を上げれば、眼下には宝石の如く輝く砂浜と青い海。





この大三島では大山祇神社に参拝することと、最大の島の外周をなるべく走って景色を楽しむのが目的だったのですが、
実はこの日の終盤にある目的があったので、ちょっとここで時間を潰すのも目的の一つでした。

という訳で、大三島アートめぐりの美術館で現代アートに触れてみます。







現代美術って建物自体もアートですよね。
何よりロケーションが抜群なのが素晴らしいですよ。


おかげで思ったとおりの時間調整が出来ました。
では大三島の残りの距離を走って次の目的地へと向かうとしましょう。





一瞬、城跡かと見間違うくらいに立派な石積の果樹園が至るところで見られます。
これもこちらならではの光景ではないでしょうか。




大三島の坂なんてたいした事ないとなめてたんですが、こんな10%オーバーの坂が待ち受けてましたw
ここまでアウターで走ってきましたが、流石にインナーギアを解禁。

普段は苦痛な登り坂も、この日は全然嫌じゃなくて、むしろそれを楽しめた。



それは、海岸沿いで見通しが良いので、ちょっと登っただけでも必ず素敵な景色が見えるから。



     イーヤッッッホウー!!!!


一向に下がる兆しも見えないテンションのまま大三島を走りきると、



しまなみ海道の橋の中でも一番こじんまりとした橋、大三島橋を渡って伯方の塩で知られる伯方島に入ります。




この伯方島は海運と造船の町。
瀬戸内の海運の歴史は古く、縄文時代から日本列島の交通体系は瀬戸内海の航路を中心に組み立てられていた。
だからこちらの航行する船の数や、造船所の規模の大きさにビックリする。
我が町鳥取も海に面した地なんだけど、日本海は海運というより漁業のイメージ。
だからそんなに大きな船を作る必要がないから造船所も小さなとこしかないんですよね。
実は自分のやってる仕事って海にも関係あって、船に乗る機会も多いのでこういうのにワクワクするんですよね~

伯方島はブルーラインに沿って最短距離で駆け抜け、お次は間の見切島を経由して架かる伯方・大島大橋を。



しまなみ最後の島の大島は、有名な村上水軍が本拠地とした島。
村上水軍城にも寄りたかったけど、どうやら今回は難しいようだ。ちょっと先を急ぐ。

大島を黙々と走って、「亀老山」の看板のとこで左折。

大三島で時間調整したのは、この亀老山展望台から夕焼けの絶景を見る為だったのです。
かなりキツイ登りだと聞きますが、なんとか登りきって拝みたいと思ってました。

頑張ります!




・・・・・





うおー!キ・・キツイ!(汗

こりゃかなりの強敵です。


何台ものロードバイクが下ってきますが、皆さん「頑張って下さい!」と声を掛けてくれます。
その度に笑顔で「はい!」と応えます。

実はこれもキツイw


「あと二キロ」とか「あと一キロ」って看板があったけど、それ見てから余計長く感じた(笑)

足がどんどん回らなくなってきて、ふくらはぎがピクピクしてきてる。これかなりヤバイ!


でもなんとか止まらずに登りきって、ビンディングを外そうと踵を捻った瞬間に思いっきり攣ってしばらく悶絶w



とまあ、そんな状態で頑張って登ったんですよ。

ええ、頑張りましたとも。




そしたらね、




待っていたのはこれでした。





大島と四国本土を繋ぐ来島海峡大橋とのコラボレーション。

ここまでの苦労が一気に報われた瞬間。
こんなのを見れる為ならそりゃ頑張って登るでしょう。


実は・・高いとこだからめっちゃ寒くて、夕陽が沈む直前まで耐えられなかった。
だからカメラの設定を変えたのと、ちょっと修正したインチキ写真なのは内緒だwww
あのままいたら絶対風邪ひきましたって・・・


そして亀老山を一気に下ってきたらこれですよ。



本当はこのタイミングを展望台で見るべきだったであろう。
でもやり残した事があるくらいでいいんだ・・・また来たくなるから。


トワイライトタイムに来島海峡大橋を渡る。



しまなみ海道の素晴らしかった景色の数々が頭の中をゆっくりと駆け巡る。
同時に終わりが近づいている事への寂しさも・・・




     

渡りきったとこのスロープを下りてく途中で、橋脚がちょうど重なる場所で視界が開けるってね、もうドラマですよ。
何言ってるか分かんないですかね?w
走ってみて下さい。分かりますから。


今治駅前のホテルまで走って、本当に濃厚なしまなみ海道サイクリングが終わりを迎えた。
30代後半のおっさんが、まるで少年のようにキラキラとした心で過ごせた一日。
この時間は間違いなく幸せの時間だった。


汗を流して歩いて今治中心部へと出掛ける。

残念ながら目的にしてた有名店の山鳥は人がいっぱいで入れなかったけど、
お待ちかねの生ビールと今治名物の焼き鳥を動けなくなる寸前まで喰らうw




千鳥足でホテルに帰って、愛車の横で倒れるように眠りについた。





明日はとびしま海道だ。


読んでくれてありがとう
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