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下仁田町で観光シンポジウムが開かれた!

2018-03-09 08:29:57 | 取材日記
こんにちは、びむりーです。

今日は下仁田町で開催されたシンポジウムの取材話☆

「小さな街のインバウンド観光・戦略」と題したシンポジウムが下仁田町公民館で開催されました。
下仁田町公民館の会場には、下仁田町民をはじめ、軽井沢、富岡市など周辺からの多くの人が参加されていました。



この日のプログラムは、

『地域が目指すべき観光の姿』木村 乃(きむら だい)さん(内閣府地域活性化伝道師、総務省地域力創造アドバイザー、明治大学特任教授)

『海外の世界遺産~西上州観光への提案』佐滝 剛弘(さたき よしひろ)さん(NPO産業観光学習館専務理事、高崎経済大学特命教授)

という二つの基調講演と、

「地域の高齢者との協働による土産開発」大井田 琴さん(下仁田町観光協会)

「道の駅を軸としたインバウンド戦略」河野 岳さん(軽井沢トラベル&コンサルティング)、松本秀信さん(下仁田町観光協会事務局長)

「西上州モビリティ~公共交通利用の旅~」松本秀信さん(下仁田町観光協会事務局長)
という三つのプレゼンテーションでした。
約3時間の熱のこもったお話に取材を忘れて思わず聞き入ってしまいました。



『地域が目指すべき観光の姿』をタイトルに講演された木村 乃さん。
「地域、地方」「観光」といったキーワードの講演だと大抵、「田舎の魅力を発信して観光客を増やしましょう」という内容なので、講演前に「どうせそんな話なんだろうなあ」と思っていたところ、蓋を開けてみたらビックリ!

「『地域創生』は人口を基本にしているけど、みなさん自分の町の人口をしっかり言えますか?ほとんどの人が言えないのにそれでも『人口が基本』なんていうのはおかしいんですよ。一種の思い込みかもしれませんよ」
「観光客が来て直接恩恵を受ける人ってどれくらいいると思いますか?」
という、「なんとなくそう思っていること」に対しての疑問についてから話がはじまって、

「観光客がたくさん来てもその地域の人が幸せじゃなければダメなんじゃないのか」
「過疎であっても、そこに住む人が元気であればいいんじゃないのか」

という木村さんの「大抵」とは反対の言葉の数々が繰り出されました。
聞いていて、ほんと納得の連続。
「こういう観光についての話って珍しいけど、面白い!」そんなことを率直に感じました。

お次は、『海外の世界遺産~西上州観光への提案』佐滝 剛弘さんです。
佐滝さんは世界中の450もの世界遺産に行ったことがあるそうで、荒船風穴という世界遺産がある下仁田町との比較として今回は岩見銀山、熊野古道、橋野鉄鉱山、フランス・アルビ、ラオス・ルアンパバーンの5つの世界遺産とその取り組みについてを紹介してくれました。



岩見銀山の話が印象的でした。
石見銀山は島根県の大田市大森町にあります。
2010年→2015年の人口の比較をすると、大田市よりも大森町の方が下落率が低いそうです。
その理由はなんだろう?という疑問のもと話を聞いていると、
「石見銀山近くに、世界一小さなオペラハウス『大森座』、ドイツパン店が近年開業されました。さらに、大森町には中村ブレイスという義肢製造メーカー、群言堂という雑貨類を販売する会社があり、それらが『この町で』という気持ちで頑張っている。ゲストハウスも2軒開業されました」
とのこと。
当然のことですが、そこには理由があるわけですね。

佐滝さんは世界遺産4自治体+共通の文化をもつ埼玉3市と連携している「上武絹の道」事業も展開されていて、その冊子「夢を手繰る生糸の物語」をいただきました。



プレゼンテーションは下仁田観光協会の松本事務局長と大井田琴さん。

大井田さんからは「地域の高齢者との協働による土産開発」と題して、下仁田町で実施した高齢者と若者が協力して開発したお土産についての発表がありました。



若者のアイデアをおばあちゃんの技術で形にする、「Megami工房」のお話。
「Megami工房」とは、
「高齢者のもつ先人の知恵や技術×若者のパワーと発想力によって、地域で販売する新たな土産品・ツアー・イベントを創り出します。それらを「交流商品」と称し、地域外から訪れた人に魅力的に提供できる仕組みをつくる」企画で、
平成28年度地域まちなか活性化コンペで優秀事業プラン賞を受賞したのだそうです。
他にも、菜の花を使ったメニューを開発し実際に飲食店で提供したり、「町中を歩いてもらうのが大事」という思いから町歩きツアーの企画を計画したりと、様々な取り組みについての発表がありました。

松本下仁田観光協会事務局長の「道の駅を軸としたインバウンド戦略」と題したプレゼンは、軽井沢トラベル&コンサルティングの河野岳さんも参加して行われました。



「年間840万人、うち70万人は海外からの観光客が訪れる軽井沢から車で40分ほどの下仁田町に来てもらうには?」
という内容を軸にして話が進みました。
「軽井沢から下仁田にくると自然が変わるんですよ」(河野さん)
という言葉に、
「これだけの近さでそういう場所は世界的にも珍しいんです」(松本さん)
と返し、軽井沢-下仁田の連携が生み出す効果が語られました。
軽井沢、下仁田単体ではなく、広域での取り組みの重要性は、他の地域でも当てはまることのような気がしました。



聴衆からの質問や意見もあり、様々な見方の「観光」が語られる実に中身の詰まった3時間でした。
この日の話を踏まえた施策が今後打たれていくのだと思いますが、どんな形で現れるか楽しみです!



下仁田町の情報もたっぷり☆
ぐんラボ!

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