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干し柿

2010-12-05 13:48:19 | 日記
蜂屋柿が手に入ったので干し柿を作ることにした。

アメリカなので仕方ないが、枝を残さず柿を切り取るという愚挙に出ている。
干し柿用の渋柿なのに枝を残さないとはどういう考えだろう。

吊すためのアンカーの代用として、紙クリップをカギ型に成形し、わずかに残っている枝の部分に貫通させた。
皮をむき、アンカーにひもをかけ軒下に吊す。
とりあえずシンプルに干すだけとする。(燻蒸や化学処理なし)
あとは10日ほど待つだけ。
柔らかい内に食べたいので短めの乾燥期間の予定だ。
湿度がかなり低く乾燥しているので大丈夫だと思う。

取り残される日本

2010-12-05 09:25:33 | 日記
韓国が、アメリカとのFTA合意に至ったとの報道があった。
これで韓国はEU,北米、ASEANという3つの貿易圏とのFTA締結が実現することになる。
これは韓国の政治力、外交努力のたまものだ。

今がアメリカから譲歩を引き出す絶好の機会と捉えて交渉に臨んだは絶妙だった。
オバマ政権の打ち出す景気対策が思ったほど効果を上げていないのが現状だ。
その中で高止まりの失業率がアメリカ政府になりふり構わない雇用創出策をとらせることになっている。
5年間で輸出額を倍増させるという目標を立てたのもその一つ。
今なら出血覚悟で思い切った貿易政策をとらなければいけない。
この機会を捉えて韓国がアメリカからネックとなっていた畜産面での譲歩を引き出した。
アメリカも韓国への車輸出に関する規制で譲歩を引き出し顔を立ててもらった。
いわゆる落としどころが見つかったと言うことだ。

一方、日本はどうか。
EUやアメリカとは交渉のテーブルにすら着いていない。
農産品を輸出している国とはFTAを締結しない方針だからだ。
これはおかしい。
外交においておいしいところを総取りすることは出来ない。
善悪のバランスをとるのが肝要だ。
今の日本経済を支えているものは何か、そしてそれを守るためには何が必要かを見つめ直す必要があるのではないか?

日本が農業畜産分野で世界をリードできるだろうか?
農業が不要と言っているわけではない。
日本には日本にしかできない第一次産業がある。
それらが消滅することはない。
もちろん貿易自由化が達成されれば影響を受ける産業は当然出て来る。
ただ、角を矯めて牛を殺してはいけない。

例えば高速道路無料化という国内政策をとっても、恩恵を受ける人と不利益を受ける人の両方が出て来る。
宅配業者や観光業界は潤うだろうが、旅客業種では壊滅的な打撃を受ける会社が出て来る。
環境にも悪影響があるし、2酸化炭素の排出量も増える。
このように一つの政策には善悪両面の効果が出るのが普通だ。

話を戻して日本経済の将来を見てみよう。
日本経済が貿易に牽引されている事実に異論を唱える人はいないだろう。
日本からの輸出が衰えていったら日本経済はどうなるだろうか?
国内での購買力が衰え、第一次産業への影響も大きく出るだろう。
火を見るより明らかだ。

韓国のように、積極的に自由貿易を推進することは出来ないにしてもせめて、TPP(環太平洋パートナーシップ)だけは本気で取り組んで欲しい。
現在の日本の姿勢を見ていると、とても悲壮的覚悟で臨んでいるとは思えない。
交渉を開始する方針だけ確認すれば「努力してますよ」と言う姿勢を示せて批判をかわせる、と思っている官僚的発想はいただけない。

産業界からの不満もくすぶっている程度で爆発していないのは奇妙だ。
今年下半期のアメリカ国内自動車販売で、日産自動車は韓国勢の後塵を拝した。
もっと現在の状況に危機感を持つべきだ。