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ワルキューレ

2010-02-11 23:38:07 | 日記


レーザーディスク電子化プロジェクトは順調に進んでいるがいかんせん時間がかかる。
5時間もののアナログ映像ををデジタルに変換するのに5時間かかるからだ。
最終的にDVDと電子ファイルの2本立てにするのだが、こちらの方は5時間分で8時間かかる。
アナログ映像取り込みと異なり途中で手を加える必要がないので、寝る前に始めると起きてくる頃には終わっているという算段だ。大きな問題とはならない。

昨日はメトロポリタンオペラのワルキューレを手がけた。
実際に見たものと同じプロダクションなので懐かしくなり、取り込みの間中に鑑賞してしまった。

ジェームス・モリスのボータンは絶品。
ベーレンスのブリュンヒルデも迫力がある。
ジェシー・ノーマンがジークリンデなのだが映像だと評価が難しい。
肉声は素晴らしいが、録音を聴きながら映像でクローズアップされると少し怖い。
そういえば最近、彼女を見かけない。
LDプロジェクトでは、フランスものはまだ先のこととなるが、彼女のカルメンは素晴らしい。
楽しみだ。

ワルキューレはワグナーのオペラの特徴的な登場人物だからいろいろと引用される。
「ベルサイユの幽霊」はボーマルシェの時代設定でフィガロが主役だが、終盤にワルキューレが登場してこんなのはオペラではないと叫ぶシーンがある。
ドイツ人のきまじめさやイタリア系のいい加減さを面白く表現している。
来月くらいにはもう一度見られるかな。
キリコのフィガロとストラータスはもちろんのこと今飛ぶ鳥を落とす勢いのルネ・フレミングがロジーナ伯爵夫人を演じている。
余り日本ではなじみがないかも知れないが面白いブッファだと思う。
ちなみに作者のコリリアーノが作曲した「レッドバイオリン」の映画音楽も印象に残る作品だ。