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危機管理

2010-02-04 21:01:16 | 日記
今日改めてアメリカ人と日本人の倫理観の差を感じた。
精製水製造設備の技術者がやってきて水のフィルターを交換したのだが、その後水漏れの騒ぎ。
連絡をとると、「今日はもう行けないから設備をシャットダウンしておいてくれ。明日には行くから。」
というのである。

自分のミスで引き起こしたトラブルにも関わらず、戻ってきて後始末するつもりがないのである。
精製装置を止めれば今日の仕事は上がったりである。
それを平気で要請してくる。

原因がわからない場合はとりあえず止めるというのがアメリカの常識とわかっていても、戻ってきて処理しないというのは納得できない。
日本のように行けるところまで行くというのが良い場合もあると思った。
もちろん、危機管理をする上では正当ではないとわかってはいる。

日本なら、原因不明のトラブルはとりあえず応急処置をして操業は止めないというのが多いだろう。
日本を代表する企業トヨタを見れば明白。
色々な不都合があっても問題が大きくなるまで手を打たない〔リコールしなかった)
黒とわかるまでは、シラを切るという態度である。
結局、ダメージが大きく、長年にわたって問題を引きずることとなった。
危機管理のまずさが暴露された格好だ。

車の場合、中古車市場が成熟しており、4-5年乗った後の動産価値がしっかり計算できる。
信頼を失ったつけは当面の新車販売だけでなく、将来の中古車販売の下落、ひいてはリース価格の上昇という悪循環にまで回っている。
車の場合、どうしてもトヨタでなければいけないという人は少ない。
ホンダでもニッサンでも、メルセデスでもアウディでも大きな差がない。
ましてや、プリウスまで俎上に載っているのである。
これが凋落の第一歩でなければよいが。