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裏甘×辛 ドラマ、映画の感想

最近は映画の感想が多いです。
あとYouTubeの宣伝とか。

制服という並列化

2005-07-23 17:57:02 | つぶやき
「制服」って何で魅力的に見えるんだろう?
俺の趣味?
いやいや。
わりと大勢の人がそう感じるだろう。
男女問わず、「制服姿」に魅力を感じる人は多い。

制服というのは、外見的にもっとも基本的な「並列化」のひとつだ。
共通の思想や目的のために外見的な並列化を促す。

「服装の乱れは心の乱れ」なんていう言葉があるが、これは言い得て妙だと思う。
学生の頃は「んなのカンケーねーよ」とか思ってたが、やはり大人の言うことは聞くものだ。

話を戻そう。

思うのだが、並列化っていうのは没個性に繋がらないのかもしれない。
見た目を限定するからこそ、俺達は個々を見分けるためにその他の情報をより収集する。
声、話し方、香り、顔、表情、手や指、身のこなし、姿勢、歩き方…etc
他の人間との違いを明確にしようと、より差別化を図り、分類していく。
時には内面までつっこんで、その人間を理解しようとつとめるわけだ。
本人だって、より内面から個性的であろうとする。
お互いの相互理解を深めようとコミュニケーションを試みる。
これは恋愛初期の状態にかなり近い。
擬似的にそういう心境を体験しているわけ、知らず知らずのうちに。
だから普段よりも「魅力」を見出してしまうのかも。

もっとも、ただの制服フェチも中にはいるわけだが。

最近、「一点もの」を標榜して個性的だと主張する人達が増えている。
別にかまわない。大いに結構。
ただ、個を求めんとするばかに、没個性になっていることに気がついているのだろうか?
それとも確信犯的に、内面的な没個性を隠そうと外見の違いにこだわるのか。
この場合、往々にして雰囲気や言葉遣いが似てくる。
個を主張するが、その実、他人と違うことを恐れる傾向が見え隠れする。
そして自分達と違う個性や意見を排斥しようと団結する。
似たような人間が集まるコミュニティーの中で他人と同じであることを再確認し安心する。

義務的に並列化された環境の中で、内面から滲み出る個性…
「Only One」とは、そういうことなんじゃないだろうか。