saderのエッセイ館

saderは自然の中を旅するのが好きです。
四季折々自然が持つ“蠱惑の魅力”を『エッセイ館(やかた)』へとどけます。

京都・松尾山

2009-03-22 16:00:26 | Weblog
3月14日(土)朝から吹き降りの雨、天気予報では、この雨も9:00には上がり、曇りから晴れに転ずるはず?…。それを信じて家を出たのだが9:15現在、集合場所の阪急嵐山駅は吹き降り…
今日のためだけに、特別に参加してくださった方々にホントに申し訳ない天気でしたが、予定通り、松尾山へとむかう。稜線へでるまで、横殴りの雨でしたが、松尾山の山頂に着く頃には、霧雨になっていた。おかげで京都の街を木の間越に眺められた。嵐山城跡からは東山三十六峰と云うのだろうか、京都の街の背景となる山々も咲きはじめた馬酔木のむこうに姿を見せ、いい雰囲気になってきた。緩やかな起伏の稜線を辿ると、やがて烏ヶ岳へ着く。時折、雲間から薄日も射詩て、雨上がり独特の澄み切った空気が心地よくさえ感じる。烏ヶ岳から最後のピーク西松尾山へは道標も途絶え、好き勝手に巻かれたテープが踏跡を乱している。うっかり、左の沢への道へ踏み込んだが、登り返すのも面倒なので、沢沿いのルートから鞍部へでる。左側谷筋から松尾谷林道からの登山道が合する先で、右山腹を巻く道が明瞭に見えるが、ここは直進して尾根上を忠実にゆく。西松尾山(482,6m)三角点へは基部の左へ続く踏跡から尾根通しに上がればよいが、右の巻き道を通るのが一般的らしい。尾根道と合流した巻道を下ると、小屋が建つ広々とした林道ロータリーにでる。広々とした展望が開け正面に雪を冠った愛宕山が堂々とみえる。
愛宕山に見送られ、トロッコ保津峡駅へ下る私たちの背中に、照ったり曇ったりの空から風花が舞い降りていた。

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