弘道館紙張り壁(三の丸1-6-29)
弘道館の正庁や至善堂などの壁は土壁でなく紙張りだそうです。たぶん地震のせいだとろうと思いますが、しわがところどころにできていて、紙張りであることが分かります。弘道館をつくった斉昭は、藤柄町にお手元金で製紙場を建てて和唐紙などをつくったそうですので、その紙が使われたのでしょうか。東日本大震災で、弘道館が被災し、壁紙が貼り替えられたときに、古い壁紙が、しおりとして配布されていました。写真は弘道館至善堂のしわが見える壁紙です。
紙布(水戸市植物公園 小吹町504)
和紙は、こよりにして糸状にすると、布が織れるそうです。平成27年に、写真のような紙製の着物やバックが展示されていました。
短冊、色紙、扇面(好文亭 常盤町1-3-3)
襖などに短冊や扇面などが貼り付けられているのはときとして見ることができます。好文亭の華灯口付近にある板戸には、一部に短冊や色紙や扇面が描かれています。短冊などが貼られているのかなと思っていたのですが、どうも、板戸に直接描かれた絵のようです。ですから、ここでご紹介するのはどうかなとも思いましたが、面白いのでとりあげてみました。なにもない板戸だけでは風情がないとして描かれたのでしょうか。写真の短冊は、大江匡房の「匂ひもて わ(分)かはぞわ(分)かむ 梅の花 それともみえぬ 春の夜の月」という千載集にある歌のようです。
包装紙(京成百貨店 泉町1-6-1)
最近包装紙は余り話題にならなくなったようですが、それぞれの店で、趣向を凝らしたデザインの包装紙が使われているようです。京成百貨店の包装紙は、東山魁夷の絵だそうです。
紙垂(しで 大井神社 飯富町3475)
これも古い写真なのですが、平成29年に大井神社の拝殿に下げられていました。切り紙のように見えますが、たぶん紙垂の一種なのでしょう。四手とも書くようですが、神聖や清浄の意味があるようで、しめ縄や玉串などにつけられるようです。
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