ふだん見慣れているのは常用漢字ですが、漢字にはたくさんのそれとは違った字体があるようです。寺社境内や墓地、石碑などはその宝庫のようで、気をつけて見ているとよく出会うことがあります。
酒門共有墓地(酒門町330)
「彦」ですが、上が「立」、下が「仁」になっています。「彦之允(ひこのじょう)安島君墓」とあります。水戸の墓地で見られる一般的な書き方です。安政の大獄で切腹した家老・安島帯刀の養父のお墓のようです。
常磐墓地(松本町13-34)
「松」の左右が逆になっています。水戸殉難志士の墓1区にある松本平左衛門のお墓です。
福徳弁財天(渋井町)
「天」が、「兀(こつ)」を2つ重ねた形になっています。神社手前にある石碑です。
折居神社(塩崎町1)
「年」の上が「禾」、下が「千」になっています。伊勢参宮の石碑にある文字です。
成就院共同墓地(大串町 北関東通商(大串町566-3)の北側です)
「奉供養」の、「養」の上の部分と下の部分が分けられて左右に並んでいます。大正元年に建てられた馬頭観世音の石碑にありましたが、この異体字はときどき見かけます。
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