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水戸の見て歩き

水戸の方言(16)

2022-07-15 21:08:25 | 水戸

 今回は動詞で選んでみました。地方名は、東条操の全国方言辞典からです。

あんごえる
 またぐ。「ごえる」に、またいで「越える」という意味があるように思えますが、「あん」がよくわかりません。

 

ぐらがす
 翻弄する。釜石の方言で、ごまかすという意味の「ぐらがす」という言葉があるようですが、同じ発想のような気がします。はぐらかすに縁がある言葉なのでしょうか。

 

こきのめす
 叱る。佐野市にも同じ言葉があるようなので、茨城県、栃木県あたりに広がる方言なのかもしれません。

 

のめる
 埋める。福島県石川郡、栃木県、群馬県多野郡、埼玉県秩父郡、千葉県でも言うようですから、関東全体で使われた言葉のようです。

 

はだつ、はだす
 はじめる。仙台、岩手県、宮城県、山形県、福島県、千葉県あたりの言葉のようです。

 

はたる
 催促する。仙台、庄内、東北、埼玉県秩父郡でも言われ、せびる、ねだる、催促するという意味だそうです。類聚名義抄という11-12世紀の辞書にあるそうですから、そうとう古い言葉のようです。

 

ばらをひく
 人を邪魔する。石川県で、「ばら」は大変な事態という意味らしいですが、関係があるかどうか…。

 

ぶっちかる
 坐る。福島県岩瀬郡、栃木県芳賀郡などで言われるそうです。ぶちかるともいうようです。促音便になるのは、茨城流なのでしょうか。

 

ふんじゃす
 ふみつぶす。「ふん」が踏むなのでしょうが、あとはどうなのでしょう。

 

ほきる
 成長する、芽が出る。仙台、岩手、宮城、福島、関東、長野県佐久地方、高知あたりでも言い、ほける、ほこるとも言うようです。

水戸の方言(15)


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