俳句 松尾芭蕉 「 名月や池をめぐりて夜もすがら」
仲秋の名月を眺めながら池の周りを歩いていたらいつの間にか夜が明けてしまった。この「池」も、かの「蛙飛びこむ」古池で、芭蕉庵にあったもの。
貞亨3年8月十五夜の作。芭蕉43歳の最も心身充実の時期。この夜、芭蕉庵にて月見の会を催す。集まったのは其角・仙化・吼雲ら。隅田川に舟を浮かべて名月を十分に楽しんだ。
蛇足
松尾芭蕉 名月はふたつ過ぎても瀬田の月
名月や座にうつくしき顔もなし
名月や児立ち並ぶ堂の縁
名月や門にさしくる潮がしら
名月や北国日和定めなき
種田山頭火「ほつと月がある東京に来てゐる」
短歌 詠み人知らず「月月に月見る月は多けれど 月見る月はこの月の月」(「月」が8回あり、「この
月」が8月であることを示している)
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