人はなぜ宇宙に惹かれるのか 宇宙は社会や人類をどう変えるのか、人間はどこからきて何処へ行くのか。神話伝説から哲学的考察、「宇宙・地球・人類」、「時間・空間・人間」、時は過ぎ去り、空は広がり、人は考える、時間とは何か 空間とは何か。哲学的に思索し、科学的に考え 文字で書き 芸術で表現し、音楽を奏で、疑問は次から次へと続き、解き明かすべく解答が次々とよせられ永遠に続く人類の見果てぬ夢である。
ここで次のWEB記事を見た。
『時間 空間 人間(じんかん)』 の三間を整える「時を守り、場を清め、礼を正す」。生きとし生けるものは、時間、空間、人間(じんかん)の三間を離れてこの世に存在することはでない。この三間を大切にしよう。
この3つの言葉に共通するのは「間」という文字 さらに「間」というのは人間が生きていくのに大変重要な位置を占めていることに気が付く。そして、人間の存在すべき場所の表現として「間」と言う言葉が欠かせない。
とあった。そこで{間」についてさらに調べる。再びWEB辞書を見る。
字源は会意による。すなわち、「門」と「月」。門の間から月の光が差し込んで「間」という意味を表したもの。
意味は:
1.あいだ。二者間の物理的、時的又は形而上のへだたり。 間一髪、間隔、空間、隙間。
五年間、期間、時間。
2.つながり。人と人との関係。 人間じんかん、世間、仲間。
3.まわしもの。スパイ。隙を探る。 間者、間諜。
とあり、また別の辞書では、もっと細分化して、
① 二つのものにはさまれた、あいている部分。中間。 「駅から家までの-に停留所が二つある」 「本の-にしおりをはさむ」 「雲の-から月が見える」
② ある範囲によって限られた一続きの時間。 「七時から八時までの-に食事をとる」 「夏休みの-にまとまった仕事を片付ける」 「長い-かかって作品を仕上げる」
③ ものとものとを隔てる空間、または時間。間隔。へだたり。ま。 「二、三〇センチの-を置いて苗を植える」 「行(ぎよう)と行との-をあける」 「 -を置いて雷鳴が聞こえる」
④ 相対する二つの対象の関係。 「日本と西欧の-には、歴史や文化に大きな相違がある」 「横綱と大関の-にはあまり力の差はない」
⑤ 複数の事物が構成する一つのまとまり。 「政治家の-では常識だ」 「生徒の-に流行している遊び」
⑥ 人と人、ものとものの関係。間柄。仲。 「二人の-は親も認めている」
⑦ 二つのものの平均。中間。 「双方の主張の-をとって」
⑧ 大体の範囲。およその見当。あたり。頃。 「やうやう、朱雀の-に、この車につきて/平中 25」 「五六歳に成る-、泥土を以て仏の像を造り/今昔 11」
(以下略)とある。
ここで面白いのは、「間違い」という言葉の「間」である。WEBを見ると、
「間違い」 「間違える」 の語源には,次の 3 説がある。
1) 「紛う (まがう) 」 と 「違う (ちがう) 」 を混用しているうちに, 「まちがう」 ということばができてしまった。
2) 「目違い (めちがい) 」 ということばがあって,その 「め」 が 「ま」 に変わった。
3) 空間や時間における 「間 (あいだ) 」 を意味する 「間 (ま) 」 が妥当 ・ 適当でないということから 「間ちがい」 というようになった。
どの説も “なるほど” とうなずきたくなる。
さて英語に直訳すると
間違いは、Mistake
違いは、Difference
誤りは、Error
まず、「間違い」という語の成り立ちを見てみよう。「間違い」は「間違う」という動詞から派生したもので、【動詞「間違う」の連用形の名詞用法】である。さらに語源ということであれば、「間違う」という動詞は、「紛う」と「違う」の混合であると言われている。(『新明解国語辞典』より)
「間違い」の意味は、①途中の操作や前提が当を得なかったために生じる、正しくない結果。英語なら、a mistake または、an error。②気がかりで、不安な状態。英語なら、an accident または、trouble である。
一方の「違い」は、単純に、違うこと。こちらは、英語なら、difference となる。
さて、本題の「間」の英語は
while,among,between,during,for,
relation、pause、room、span、musical interval、interval、gap、opening、relationship、human relationship
のように、漢字と異なった説明、解釈、意味合いが歴然としている。これは歴史、文化文明の違いなのか。
最初に戻って、「宇宙・地球・人類」、「時間・空間・人間」、時は過ぎ去り、空は広がり、人は考える、時間とは何か 空間とは何か、に対して哲学的思索は東洋と西洋とではかなり違うのではないだろうか。