【季節のオードブル】
《つづき》
古民家を改装した店内には、沢山の『サラ・ジェシカパーカーさん』が。
『セックス・アンド・ザ・シティ』のコスプレ会場のようなテーブル席を抜けると、
奥まった部屋にある二人用のカウンター席に案内された。
ここなら不釣り合いな“ぼっち客”がうろうろしても、マダムズのセレブ気分を損ねることはあるまい。
安堵しながら板の間に上がると、段差でコケた。
この店のウリは、
《低温熟成とドライエイジングにより、肉の旨味を凝縮した飛騨牛のステーキ》だ。
ランチは大雑把に「セット」と「コース」に別れており、
価格とメニュー構成から一番の売れ筋と思われる『熟成飛騨牛100gのランチコース/2,800円(税別)』を注文した。
ちなみにコレ、8種類あるランチコースの最安値メニュー(2,800円~8,000円)。
恐るべきはサラ・ジェシカパーカーズの財力である。
最初に『ガーデンサラダ』が運ばれてくる。
結構なボリュームで、これだけでも腹6分目まで満たされる。
仮に自分がスズムシだった場合、8ヶ月位は食うに困らない分量だろう。
続いては『本日のスープ』。こんな感じ↓
この日は『鱈とカブのクリームスープ』だった。
器ともども焼き上げられたパイ生地がフタの代わりをする熱々のスープは、
・猫舌
・乳製品苦手
・10時のおやつに『パイの実/ロッテ』を食べた
自分には嫌がらせのような一品だったのだが、“ぼっち飯の代表”として頑張って食べた。
続いては画像にもある『季節のオードブル』。
器のことはまったくわからないが、マットな質感の中にメタリックな輝きがある素敵なお皿に、
これまた彩りも鮮やかな『鶏のグリル/秋鮭のソテー/謎のパテ/食用ホオズキ』がキレイに盛りつけてある。
美味しい美味しくないってアンタ、ランチ2,800円(税別)コースのオードブルですよ?
美味しいに決まっておる。
とくに『食用ホオズキ』は初めて食べたこともあり、感激もひとしお、
事前にスタップの方から「ガクは残してお召し上がり下さい。」と言われていなければ、
迷わずガクまで食べ切っていたことだろう。
「この部分(=ガク)がクリスピーでエクセレントでした。」まで言って。
で、あっと言う間に食べ終えると、
ついにメインである『熟成飛騨牛のステーキ』が運ばれて来た。 《つづく》