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金魚日和

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No way out

2012年11月12日 | 生活

【友人宅の猫:9kg】
Nikon D90 +AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
  

昨日の各務原市は殺気立っていた。

道を走れば無茶なワリコミをされ、
車を停めようとすれば猛烈な勢いで入ってきた後続車に場所を取られる。
目に入る車という車が急発進・急停止・急ハンドル、
お掃除ロボット『ルンバ』に見られる優雅さの欠片も無い車ばかりだった。

おまけに「欠片(かけら)」と「欠伸(あくび)」をよく読み間違えるのだが、
ひょっとしたらソレは自分に問題があるのかもしれない。


気を落ち着かせる為&空きっ腹を落ち着かせる為、喫茶店に入った。
ホットコーヒーを注文し、トイレに行く為席を立つ。

そのお店のトイレは男性用と女性用に分かれており、
とあるご婦人(仮にご婦人A)が自分と同じタイミングで女性用トイレの扉を開けた。
男子トイレのドアが閉まる。バタん。
女子トイレのドアも閉まる。バタん。


ほどなくして騒々しい足音とけたたましい声が聞こえてきた。
声から想像するに、5、60代のご婦人ズ(ご婦人B/ご婦人C)だ。

ご婦人Bが、
内側からロックがかかっていて開かない女性用トイレのドアノブを破壊する気満々で引っ張る音がする。
この時点でかなり、怖い。

ご婦人B「あかんわ~、誰か入ってるわココっ。」

言い終わらない内にご婦人Cが男子トイレのドアノブに手をかける。なぜに躊躇無く男子トイレに入ろうとするのか。
そのドアノブを、
破壊する気以外何も持ち合わせていない感じの力加減で引っ張る引っ張るっ。
当然、内側からロックがかかっている為、ドアは開かない。

ご婦人C「こっちまで誰か入ってるわ!」

《身に覚えが無い罪悪感》と《生きて出られるとは思えない絶望感》が一緒になって襲って来る。
どうやら相手は『ご婦人』では無く『理不尽』だったようだ。
過呼吸と緊張から気を失いかけた瞬間、理不尽Cの声が聞こえた:

「誰やっ?」


トイレに入っていて名前を訊かれたことは、未だかつて一度も、無い。