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川柳・ボートっていいね!北海道散歩

川柳・政治・時事・エッセイ

ハーバードに川柳を!

2007年05月31日 | 川柳

                 

持つべきものは友である。
以前、友人のMさんに電話をしたら「今ハーバードのいい子が来てるのでオイデ!」と言うのである。

彼女は世界の学生をホームスティさせて、かれこれ20年以上になる。
多い時は1年の8ヶ月くらい受け入れているのだから・・単に外人かぶれなどではないのだ。
本人から「世界平和」だのなんだのとは聞いたことがないけれど、きっとこころの奥底には、そんな強いポリシーがあるのだと思う。
「私が受け入れた学生が、成長してどんな風になっているのか楽しみだから・・・」
と言って、6年前にアメリカ、ヨーロッパへ彼らに会いに行ったのです。

ところで大学生の彼は、日本語はそこそこ堪能、俳句に興味があると言う。
これで、2人目のハーバード大学生との対面でしたが、ワタシはどんな学生でも挨拶をした後は、すぐに心を交わす事にしているので彼に「スティディはいるの?」と聞いた。
彼は、はにかんだ美しいまなざしで「NO・・ガールフレンドならいる」と答えた。
ガールフレンドぐらいはいるのは分かってこちらも聞いている。
「俳句もいいけど川柳もいいよ」と言ったら「川柳は知らない」と彼。
「今度、川柳も調べておいて・・・」と言ったら「オーケー」と彼。
勉強も大変だと思うけれど、「女性の勉強はちゃんとできているの?」とワタシ。
「・・・NNこれからだと思う・・」と恥ずかしそうに答える彼。
「専攻に女性学ってないの?」とワタシ。彼も冗談を察知して「残念だがない」と答えた。
すっかり意気投合して・・と言うか・・彼の中では、ニッポンの変なおっかさん感覚なのでしょう・・・Mさんも笑いこけながら時たま、通訳を助けてくれる。

そして、将来の彼の人生設計やお母さんを尊敬してる話に話がはずむ。
「結婚するならやっぱりブロンドの美しい女性がいいでしょう!」とワタシ。

(ここまで、読んでくださった方々は何てつまらない話をしてると思われていませんか?
もうちょっとお付き合いください!)

「NO・・スタイルは関係ない!結婚は価値観と彼女の性格が大事です」と誠実に答えてくれる・・やはり・・若さだ!
不純なワタシは「年齢は?」と聞いたら「それは関係ない」と彼・・・すかさず「じゃーワタシは?」と聞くと・・・満面に慈愛のまなざしで笑いを抑えて「それも選択肢の一つだ」と答えた。
彼の顔がどんどん柔和になって行く、頭脳だけでなく内面も自分でしっかり磨いて来たのだなーと言語の受け答えに感動する。

俳句に興味があるなんて・・なんて・・嬉しいこと!

「結婚は、母のルーツのウガンダの女性にしようと思っている・・・僕は母の生き方を尊敬しているから・・・」
ともかく・・人間性がにじみ出てくるいい感じ・・・。
変な、エリート感覚が感じられない。

彼の皮膚の色はブラックでも、ワタシの皮膚がイエローでも、国境を越えて心の琴線が通い合う。

Mさんが「もうすっかり、時間だよ!勉強だよ・・」と彼を促した。
彼の目は、まだ話がしたかった。

こんなつまるような、つまらない会話でも、彼の人生にはとっても貴重であったと思う。
どれほどの努力をして、自制をしてハーバードに入学したかである・・・。

彼には、川柳が似合うと思った・・・。また、逢いたい!





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