
フツー川柳をやっていると、本人の句や文筆力から魅せられるものですが、この「泥」の現代川柳誌は、池さとし、青葉テイコ、佐藤容子各氏の句のレベル、文筆力のすごさはワタシごときがとやかく言える次元のものではなかったのです。
彼女の写真から飛び出して来る瞳の輝き、3年間の「泥」に命をかけた充実感と達成感がこちらにもビンビン伝わってくるオーラに満ちた華々しい最高の笑顔なのでした。
終刊号は日本中の「泥」を支援してくれた柳人の句を掲載するので、池さとしさんからワタシに三句投句してよ!と軽く要請されました。・・はあああ・・・マジで・・?それ・・あり?チンプンカンプン状態で、のほほんと句を提出させていただきました。
終刊号を手にしてびっくりしたのは、日本中の著名な川柳家のすごい句が並んでおり・・・その中にワタシの句も並んでいました。
怖いもの知らずのワタシは正直・・・ウレシカッタ!。
今となっては、とっても思い出深い「泥」終刊号でした。
佐藤容子(本名洋子)さんの略歴です。句集「修正液」より
昭和22年7月26日生まれ
昭和44年 より川柳を始める
昭和57年 室蘭文芸奨励賞受賞
昭和58年 ぽぷら賞受賞(札幌川柳社)
昭和63年 あかしや賞受賞(札幌川柳社)
平成9年 北玄賞受賞(かもしか川柳社)
平成10年 北海道川柳連盟賞受賞
札幌川柳社・室蘭川柳社・北見川柳社同人・かもしか川柳社幹事
「泥」に奮闘されていた3年間に彼女は、小樽の「五呂八全国誌上大会に」に2002年2003年と連続、総合第一位の栄誉を手に入れたのです。(全国から特にすごい方々が応募する大会です)
< 知の人 佐藤容子さんの一句です>
遠藤泰江選 生に触れ死に触れ十指渇かない 容子
*ワタシは正直、この句がどんなにすごい句であるのか・・・
しばらくはわかりませんでした。
(川柳はその句の裏に流れている意味を知りなさい・・という容子さんの言葉の助けを借 りてその意味に到達した時・・・彼女の「知」のすごさ「奥義の深さ」・・選者の懐の すごさを思い知らされました。そして、句想がどこから湧いてきたのかを思うと涙が溢 れて来るのです。)