Max Rod Craft Blog

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26年ぶりのトランペットに再会

2011年06月10日 | トランペット

実はワシ高校生の頃はブラスバンドでトランペットを吹いておったの。  独学だから下手っぴだと思うよ。  でもま、一応人様の前で吹いておった。  運動会では、次第に早くなるワシらのバンドのテンポで全学生が、足早に、行進をしたんだな。  

ワシらをにらみつけながら・・・お か し い・・・笑い出しそう・・・バンドの初心者(1年生)が緊張からだんだん走る(演奏が早くなる)んだな・・・すると・・・行進している全学生がそれに合わせて(ほんとに足のテンポを合わせて)速足で歩くんだわ。  当時の8㎜(今でいうビデオ)にその様子が映っていた。 はじめとおわりでは体の揺れが・・・ち が う・・・プフッ。

1985,6年頃にアメリカに出張したときセルマーのトランペットが安かったので買ってしまったことがあった。  特に吹きたいということではなく、高校時代にセルマーと聞くと妙に舶来という高級感があって、なんとなくあこがれていたような気になっていたんだな。  だから、アメリカのモールで楽器店にあったセルマーのトランペットの値段がやけに安かったのでつい衝動で買ってしまったんだな。

真鍮に金メッキ、その上にウレタン塗料・・・ピッカピカ。  この光沢がワシに同様の光沢をもつフライロッドを作らせているんだ・・・

それからは、ワシはセルマーのトランペットを持っているんだという、安心感というのか、のどに刺さった魚の小骨のようにというのか、気にはなっていたんだが、忘れているような状態が続いた訳だ。  それが26年間も。

4月に元の会社の飲み会で、割と有名な市民オーケストラで第一トランペットを吹いているコンサルの若者と話が弾んで、なにかコンボでも組んでやりませんか、などという話題が出たんだな。  この会社の飲み会では社長の性格からか、恒例の話題としてバンド組んで何かやろう、というのが定番になっており、またか、という感じではあるんだが・・・ それをふと思い出して、そういやワシの持ってるトランペットはどの程度のものなのかな?と、調べる気になった訳だ。

セルマーは会社の名前で、今はConn-Selmarという大きな総合楽器会社になっている。  Steinway&Sonsのピアノ等もこの会社が買収している。 本家のSelmar-Parisからアメリカでのビジネス権を譲り受けたGeorge Bundyと言う人がSelmar-USAという会社を興した。  もうひとつ、Vincent Bachと言う人が起こした会社があった。  プロのトランペット奏者でもあり、マウスピースの製作から手掛けて有名なトランペットのブランドになった会社だ。  結局Vincent Bach社もアメリカのConn-Selmar社の所有となり、Vincent Bachはその一ブランドとなったわけだ。  だから、今風に言うならば、Conn-Selmar社のVincent Bachブランドのトランペットということになる。  Selmarブランド(Selmar-Paris)ではSaxとクラリネットが有名な楽器となっている。  アメリカのセルマーはアメセルと呼ばれており別会社だ。

1941年以降、アメリカ・セルマーのトランペットはしばしばバンディ(Bundy)のブランド名で製造された、とある。  当時学生バンドが高校や大学で次々と編成されるという時代で、そのエントリーレベルの楽器として大量生産されたものだった。  今はBundyという名のトランペットは作られておらず、eBayなどのU.S.のオークションでしか見かけない。  そんなこんなで日本ではあまり見かけない楽器だと思う。  

designed by Vincent Bach, The Selmar Company U.S.A. , BUNDYと書いてある。

ほんでもって、今日押し入れを探して見たんだな。  あったあった。  傷も錆も無いピッカピカの状態だわ~。  ピストンもスライドもちゃんと動くし、手入れ用のオイルセットも元のままだわ。

ピッカピカの新品同様。

マウスピースだけは、表面が青黒く酸化して(錆びて)おった。  錆といっても赤さびじゃ~ないんで、却って貫禄が出た感じかな。  磨けば光る。  刻印にあるBachの7Cとはブラスバンド等用の標準サイズ。

錆びたナイフじゃ~なかったマウスピース、Vincent Bach Corp. 7Cと刻印

眺めていたら、なんとなくまたやってみたくなった訳だ。  だが、楽譜をそのまま吹くんじゃ能が無いような気がして、ズージャでも習ってみるかという気になった訳だ。  インプロビゼーション(アドリブのこと)を習得するにはどないしたらええんか、という切り口でネットサーチしてみたら、あるわあるわ。  Amazonにやたらと教則本があった。  だぶん、どれも楽譜の羅列だろうと思ったが、なかにカラオケスタイルのCD付きの本があったので、2冊オーダーしてしまった。  どないすんねん、引っ込みつかへんで、もう・・・

 "トランペット ザ・ジャズ道 CD付 アドリブの扉"というのと、 "トランペット ザジャズ道 CD付 アドリブの極意" 岡崎好朗 修・演奏、池田 篤   著の2冊。  マイナスワンというのは、カラオケ式にトランペット部だけが録音されておらず、カラオケを聞きながら自分でトランペット部を吹くようになっているんだ。  

家でも練習できるように、Miles Davisが良く使うHarmanミュートも注文しちゃった。  

 

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