僕のプログで毎回使用している建物のカラー写真は全部僕が歩いて撮った写真である。いずれも昭和初期に建てられた家屋で現在も人が住んでいる。実はこの建物は殆ど戸畑駅北口周辺に現存する家なのだ。駅南口の建物はその様相が全く違うがJRのガードをくぐり北口に行くとそのような建物を何軒でも見る事が出来る。それは、若松渡し場付近でも同じだ。昭和が色濃く残る街として僕は注目している。昭和ブームで再現された家屋ではない、今でも人が住んで日常生活を送っているのだ。それが凄いと思う。僕は今から15年くらい前の門司港に残る大正や昭和初期の建物が好きで時々散策したことがある。それが、今や門司港レトロとして有名な観光スポットになってしまった。お土産店やレストランがひしめく賑やかな街になってしまった。こうなると「ハウステンボスじゃないか!」と思う。その当時人々が一生懸命に生きていた空気が伝わって来ないのである。7年位前に家内と一緒に行った門司港レトロに僕は愕然とした。ところが、家内は料飲店やお土産もの探しで有頂天だった。僕の感覚がおかしいのだろうか?その後門司港レトロには行ってない。戸畑に寄られるついでがあれば駅北口から若戸大橋に向かって歩いて欲しい、そして渡船に乗り対岸の若松渡し場付近も散策してください。そこには本物の昭和があります。本物の昭和の匂いがあります。観光客もいません、お土産屋もありません、レストランもありません(駅北口に昔ながらの戸畑チャンポンが数件ある、これはお勧めです)。本物の昭和の街を歩いてみてください。戸畑駅から若松渡し場を往復しても交通費は渡船料金100円のみです。
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