~今月の特選句~
連絡船の真ん中を通る秋の風・・・泰行(遺作)
底冷えや吐く息白し空蒼し・・・惠子
先師の挽歌を映す冬の月・・・旭
コロナ禍もようやく終息かと思いきや、また変異した新株の強力なのが
世界を震撼させています。 日本にも感染の危機が訪れようとしています。
目に見えないこの菌が、わずか数年で世界の社会や生活の様式まで変えよう
としています。 人類最大の災害なのかもしれません・・・。
そのような日、当会の創始者であり指導者でもある、岡部泰行さんが逝去
されました。 行年84歳の旅立ちでした。
生前の砕身労苦に対し、会員一同心より感謝申し上げ、併せてお悔やみを
申し上げます。 ありがとうございました。
さて皆様、寒さつのる日々いかがお過ごしでしょうか。
俳句・川柳などの短詩型文芸の同好会「花衣会」では、毎月各自3句の作品
を会報に投句し発行しています。
その作品集の発行数は、今月で117号になりました。
また、平成29年から勉強会として、句会を2ヶ月毎に開催しています。
今回は、その内容を報告いたします。
第27回「花衣会」句会開催!!
と き 令和3年 12月16日(木) 午後2時から
ところ 広島市中区基町 NTT基町ビル7階会議室
出句数 各自3句
リーダー 立川 良臣
事務局 土居 旭
今回は、その中から1句ずつ選句した作品を掲載いたします。
錫杖の鈴さびつく秋深し・・・岡部 泰行(遺作)
冬日和穏やかなりし瀬戸の海・・・沖本 惠子
隼人瓜竿もとどかぬ木に残り・・・勝島 千波
山・俳句愛した人は霧彼方・・・小林 順子
冬ごもり川面につどう浮き寝鳥・・・立川 良臣
朝霧の晴れて現わる涅槃坂・・・土居 旭
戻るにも戻れぬ道や石蕗の花・・・長岡 和子
天高く心はずむや秋の旅・・・浜本 文雄
今回も力作ありがとうございました。
勉強会での研鑽の成果が、少しずつ現れているのではないでしょうか。
次回も健吟をお待ちしております。
*次回の勉強会は、2月17日 (木) 午後2時からです。
会場は、NTT基町ビル7階 会議室です。
投句は、3句を2月9日迄に事務局土居までお願いします。
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