現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

仏教の法脈

2009-06-14 18:23:32 | 心の問題
仏教各派、寺院は法脈を重んじる。釈迦からカショウ、アナン、
ワシュウ、ウバ、デイダカ、ミシャカ、バシュミツ、ナンダイと
ナンダカンダ、チンプンカンプン続いて、29代目が達磨(ダルマ)だ。
中国仏教は達磨さんを始祖として、エカ、ソウシンと続き、
10代目が黄檗(オウバク)、そして11代目が臨済(りんざい)。
こうして脈々と今日まで法脈が続いている。

虚無僧が始祖と仰ぐ普化(フケ)は、黄檗(オウバク)の弟子だが、
黄檗の法系は臨済に受け継がれたので、「普化宗」というのは
仏教の法系では存在しないのだ。

一休も、大徳寺派の華ソウから「印可状」を受けたが、それを
破り捨てたので、大徳寺は兄弟子の養ソウが継ぐことになった。
だから一休の法系はない。肩書きを拒否した点でも普化と一休は
相通ずるものがある。一休は、地位も肩書きも名誉も求めぬ生き
様を臨済の相方の普化に見出したのである。

さて、仏教の法脈を継いでいない普化宗だが、昭和25年に
「宗教法人普化正宗」として法人登記された。だから現在は、
法の下に認可された単立の(新興)宗教団体である。

ちなみに、真如苑は新興宗教とみられているが、教祖伊藤真乗は、
真言宗醍醐寺派の法系を正しく継いでいるのであるから、仏教史の
中ではれっきとした一宗派なのである。


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「尺八と一休語りの虚無僧一路」のホームページも見てください。

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