1/25、武満徹の『ノヴェンバーステップス』が
愛知県芸術文化センター・コンサートホールで
再演された。演奏は、セントラル愛知交響楽団。
尺八は野村峰山。琵琶は北川鶴昇。野村峰山氏
から招待状をいただき、聞かせていただいた。
知る人ぞ知る、「武満」の名を一躍有名にした曲だ。
もう3.40年も前だろうか、新進気鋭の小澤征爾が、
尺八の横山勝也と琵琶の鶴田錦糸を連れて、ニュー
ヨークに渡った。ニューヨークフィールのメンバーは、
日本からの“へんてこりんな楽器”と日本人指揮者を
馬鹿にして、とかく反抗的、非協力的だったという。
しかし、演奏が終わると、聴衆は総立ちで万来の拍手。
世界の武満、世界の小澤、そして尺八が世界に認めら
れた輝かしい瞬間だった。
この『ノヴェンバーステップス』を聴いて、尺八を
始めたという人も現われ、尺八は一時的にブームと
なった。私の青春時代だ。
その鶴田女史も亡くなられた。横山氏も病に倒れ、
もう舞台には立てない。
武満徹が亡くなった時、英米仏のメディアは一面
トップニュースで報じたのに、日本の各紙は訃報欄に
載せただけだったことも、世界的ニュースとなった。
そんな思い出が込められた曲が再演される。我々尺八
第二世代にとっては感動的なことだ。野村峰山氏も
同じ思いを手紙に綴っている。40分もの大曲を全曲
暗譜というのもすごかった。野村氏の、この曲に賭ける
並々ならぬ熱意のほどを見せてもらった。
愛知県芸術文化センター・コンサートホールで
再演された。演奏は、セントラル愛知交響楽団。
尺八は野村峰山。琵琶は北川鶴昇。野村峰山氏
から招待状をいただき、聞かせていただいた。
知る人ぞ知る、「武満」の名を一躍有名にした曲だ。
もう3.40年も前だろうか、新進気鋭の小澤征爾が、
尺八の横山勝也と琵琶の鶴田錦糸を連れて、ニュー
ヨークに渡った。ニューヨークフィールのメンバーは、
日本からの“へんてこりんな楽器”と日本人指揮者を
馬鹿にして、とかく反抗的、非協力的だったという。
しかし、演奏が終わると、聴衆は総立ちで万来の拍手。
世界の武満、世界の小澤、そして尺八が世界に認めら
れた輝かしい瞬間だった。
この『ノヴェンバーステップス』を聴いて、尺八を
始めたという人も現われ、尺八は一時的にブームと
なった。私の青春時代だ。
その鶴田女史も亡くなられた。横山氏も病に倒れ、
もう舞台には立てない。
武満徹が亡くなった時、英米仏のメディアは一面
トップニュースで報じたのに、日本の各紙は訃報欄に
載せただけだったことも、世界的ニュースとなった。
そんな思い出が込められた曲が再演される。我々尺八
第二世代にとっては感動的なことだ。野村峰山氏も
同じ思いを手紙に綴っている。40分もの大曲を全曲
暗譜というのもすごかった。野村氏の、この曲に賭ける
並々ならぬ熱意のほどを見せてもらった。