現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

伊那~大鹿~しらびそ峠へ

2014-06-03 09:34:13 | 虚無僧日記
伊那の帰り、会津保科家と縁の深い「高遠」に行き、
そこから152号線を南下して「大鹿村」に行った。

すると、行く先々で、「中央構造線」という標識に出会った。
ウン万年も昔のことには興味のなかった私だが、「ゼロ
磁場の分杭峠」、溝口、北川、安康 の「露頭」を見学し、
壮大な大自然の“気”に触れ、圧倒された。

「中央構造線」は、静岡県水窪から青崩(あおくずれ)峠を
越えて長野県に入り、伊那山地と赤石山脈の間を、
遠山~大鹿~長谷(はせ)村へ北上し、高遠(たかとお)町の
東方から杖突(つえつき)峠を通り、茅野(ちの)市の
諏訪大社前宮付近へ続くとか。

南北に伸びているので、日本列島のど真ん中を縦に二分する
ので「中央」と思っていたが、関東から九州まで1000km
に、横断するものとのこと。


そして、土地の人に勧められ「しらびそ峠」へと向かった。
「しらびそ峠」は、標高1,918m。会津磐梯山(1,819m)より高い。
道は舗装されてはいるが、途中 ところどころ、車一台が
やっとの箇所もあり、カーブが多く、対向車が来たらどうしようと、
緊張。しかし、全く 車に出会わない。延々と、ひたすら山道を登る。

そして 突然「南アルプス」の 3000m級の山々が眼前に現れた。
まだ雪が残る。青い空に白と青の山。その景観は神々しく、
まさに「神々の宿る山」。

日本にも、このような所があるのかと。神と対峙している
ような心になる。ここは“天国か”と思う。

そして帰路、左手は断崖絶壁。千尋の谷。ガードレールもない。
車はころげ落ちるようにスピードが出る。ハンドル操作を
誤ったら、イッキに 1,000m下まで落下。落ちたら最後、
引き揚げるのも不可能。人知れずにあの世行きだ。


途中「御池山・隕石クレーター」の跡というのがあった。
この存在は、平成22年、国際学会誌に論文が掲載され、
「隕石クレーター」として公表されたばかりとのこと。
日本で唯一、国際的に認められている「隕石クレーター」
だそうだ。2~3万年前に 直径45mの隕石が、山腹に激突。
直径 約900mの大穴を開けた。この周辺は、崖が いきりたち、
その岩肌は焼けただれていると。いやはや驚き。
「神がくれぇたぁ」のか。

天国と地獄を味わった一日でござった。走行距離300km。




最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。