現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

伊勢神宮はパワースポット?

2014-01-19 20:28:39 | 虚無僧日記
私が名古屋に来たのは平成5年ですから、丁度20年前。
その年も「遷宮」があったはずですが、今回ほど、騒いで
いませんでした。伊勢神宮にお参りしても、年寄りばかり。
それが「パワースポット」とか宣伝されて、若者の人気を
得、「遷宮」のPRが功を奏して、マスコミに乗り、空前の
「お伊勢ブーム」を巻き起こしました。
「お伊勢参り」のブームは、江戸時代でも何十年かに一度の
割りで、突然舞い起こったようです。

さて、「外宮」の正宮前、数十m 離れたところに「三ツ石」と
いうのがあります。玉砂利の中に埋もれそうな石ですが、
四方に注連縄(しめなわ)を張り巡らしていますので、
参拝者は近づいて、「なんか いわくありそう」と手を
差し伸べます。すると「手が熱くなってきた」「感じる
感じる」と喜びあいます。

何も説明書きがないので、神官?に聞いてみました。
「その昔、ここに川が流れていた。遷宮の時に、川原の
大払いをする場所で、目印として置いてあるだけです。
石からパワーなんか出ません。手をぐっ~と伸ばせば、
誰だって力がはいって温かくなるでしょう。熱を出して
いるのはあなた自身です」とにべもない。

なるほど、無い無いづくしの「神宮」です。パワースポット
なんていうのは、人々が勝手に言い出したことで、伊勢神宮
としては何も言っていません。

しかし、以前TVで「パワースポット」と呼ばれる場所を
調査していました。なんでも「磁場の+-」が打ち消し
あって、「磁場がゼロ」になる。つまり磁石の針がクルクル
廻って北を示さなくなる場所というのです。そこに佇むと、
「病気が治った、歩けるようになった、癌も消えた」という
報告がたくさん寄せられているとか。

神代の昔から、人はそうした「霊気」を感じて、そこに
神社仏閣を建ててきたといいます。




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