現代の虚無僧一路の日記

現代の世を虚無僧で生きる一路の日記。歴史、社会、時事問題を考える

呪われたオリンピック

2020-03-19 23:05:08 | 社会問題

麻生副総理が、こう発言したそうな。

「札幌で冬季五輪が開かれることになったのが1940年。それが日中戦争でパーになったんですな。

その40年後の1980年のモスクワ五輪。半分吹っ飛んだ。(日本も参加せず)

それで今回40年経つと2020年。今年です」

 

??1940年(昭和15年)は冬季札幌オリンピックだけでなく、夏期の東京オリンピックもです。それが日中戦争の渦中、満州国建国に対する世界の反撥もあり、また日本国内でも軍部の反対もあって、返上となった。

東京への招致に尽力した嘉納治五郎氏が 1938年(昭和13)エジプト・カイロで行われたIOC総会からの帰国途上、船内で肺炎にかかり死去というのも因縁めく。

 

1980年のモスクワ大会は、ソ連がアフガニスタンに侵攻したことで、アメリカ・西ドイツなどの西側諸国がボイコットすることになり、日本も同調して不参加となった。この時、私の尺八の友(琴古流,柳内調風門下)の森脇保彦君(国士館大学)は 軽量級でオリンピックに出場が決まっていたが、幻のオリンピック選手になった。あの時の衝撃は忘れない。金メダル確実といわれていた山下泰裕氏は泣いて「参加」を懇願したが、アスリートの気持ちなど無視して、当時のJOCは不参加を決定した。まさに、アメリカに気遣った政治がからんだ事件だった。イギリス選手は「不参加」の決定を無視して個人で参加したそうな。

森脇保彦君は、翌年1981年マーストリヒで開催された世界選手権で優勝。実力のほどを示したが、オリンピックの金メダルを取れなかったのは悔やまれる。

彼は尺八も上手く、「柔道の試合の前には必ず、控室で静かに尺八を吹き、気持ちを静める」と語っていた。“国士館で柔道の選手” と聞くと、荒くれ猛者を想像するが、彼はそんな素振りは全くみせず、いつも物静かな紳士だった。尺八の音がモスクワに届かなかったのが残念。今ではモスクワでは尺八も盛んになっている。

 

 


政治に利用されるオリンピック

2020-03-19 22:48:31 | 社会問題

聖火リレーは、1936年のベルリン・オリンピックからだそうだ。

ドイツは、ギリシアからアルプスを越えてベルリンまで、3000人のランナーを立て、走行距離と時間を綿密に調査し、みごと開会式に間に合わせた。
成功の影には、それはそれは大変緻密な準備作業がなされたのだ。

そして、その後、ナチスドイツはそのルートを使って大軍を南下させ、シナイ半島へ速やかに攻め入ることができた。聖火リレーは軍事目的のためだったのだとか。

オリンピック憲章ではオリンピックの政治的利用は禁止とされている。

オリンピックは、「平和の祭典」だの「政治とは分離」などと云っているが、各国とも政治利用してきた。

 

新型コロナウィルスの猛威に、2020年東京オリンピックの開催は絶望的。現状ではヨーロッパはじめ、各国とも選手団の派遣はできないだろう。国と国の往来が遮断されているのだから。

さてさて、オリンピックで一儲け企んだ連中に、神の鉄槌か。


刀を右に!変なイラスト

2020-03-19 22:21:42 | 虚無僧って?

尾張徳川園が制作した小中学生の夏休み宿題用のチラシに
侍のイラストが描かれていた。なんと刀を右に指している。
日本人だったら絶対にありえない。以前「新撰組」の映画で
「坂本竜馬を斬ったのは左利きで、刀をいつも右腰に指して
いた」という設定になっていたが、考えられない。

変なポスターもよく見かける。名古屋駅の地下通路で見た
虚無僧のイラストは着物が左前(左を内側にする)になって
いた。
スキー場の宣伝ポスターで、鎧武者がスキーを履いているの
だが、なんか変、鎧を前後逆に着けているのだ。

鼓を左肩に乗せている写真、お筝を左右逆にして弾いている
写真などはしょっちゅう見る。またか!である。
制作スタッフは、ちょっと専門の人に聞くか、調べればいい
のにと思う。日本人がもう日本人でなくなっているのだ。