【発信箱:いつの間にか=福本容子(経済部)】
主要8カ国首脳会議は4カ国が欧州。加えて欧州連合(EU)の席も二つある。最初は欧州委員長が遠慮がちに座っていたけれど、いつの間にか輪番制のEU議長国も来るようになった。「お一人様でお願いします」と言わせない。
金融危機を受けて昨秋始まったG20サミットへの意気込みもすごい。初回の時、EU議長国を兼ねていたフランスは議長国枠をG20に含まれないスペインに回した。同じくG20外のオランダもフランスの推薦を取り付け出席の運びに。1度出たら勝ち。4月の2回目はEU議長国がチェコだったけれど、チェコもスペインもオランダも出ている。
何十年もの議論と知恵と工夫と努力が「いつの間にかの力」の背景にあるのだろう。日米同盟の強化か、対米追従と決別か、ばかり言い合ってるうち、欧州一家の渦はぐんぐん太くなっていくよ。
毎日新聞 2009年8月21日 0時06分
確かに福本容子さんが言われるように、日本がアメリカから独り立ちしたらどうなるかということだね。中国や韓国と組む?ASEANとの連携を強化する?「日米同盟の強化か、対米追従と決別か」という発想は広い世界を見ていない「井の中の蛙」議論かも知れないね。
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