小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

「八幡製鉄所」から消えるシンボル 脱炭素で高炉から電炉へ転換方針 / 毎日新聞

2023年06月27日 | ニュース
日本製鉄の「戸畑第4高炉」。後方は若戸大橋と洞海湾=北九州市戸畑区で2023年6月15日、本社ヘリから上入来尚撮影

毎日新聞 2023/6/26 17:56(最終更新 6/26 19:07)抜粋

 日本の産業の近代化に貢献した官営八幡製鉄所をルーツに持つ、日本製鉄九州製鉄所八幡地区(北九州市)から、製鉄所のシンボル的存在である高炉の火が消えることになりそうだ。日鉄は2030年までに八幡地区の高炉を休止し、二酸化炭素(CO2)排出量が少ない電炉を新設する検討を始めた。世界的な「脱炭素」の流れに沿った形だが、地域を形作った象徴が役割を終えようとする中、その記憶をどう次代につなぐかが課題として浮かぶ。



日本製鉄の「戸畑第4高炉」(中央)=北九州市戸畑区で2023年6月15日、本社ヘリから上入来尚撮影



日本製鉄の「戸畑第4高炉」(中央)=北九州市戸畑区で2023年6月15日、本社ヘリから上入来尚撮影



日本製鉄九州製鉄所八幡地区


「脱炭素に対応できなければ、設立から120年の製鉄所があと10年で歴史を閉じることもありうる」。日鉄の橋本英二社長は5月の記者会見で、脱炭素への取り組みが急務との認識を示し、八幡地区の電炉への転換方針を表明した。

 グループの1割に当たる356万トンの粗鋼を生産(20年度)する日鉄九州製鉄所八幡地区は「八幡」(八幡東区)、「戸畑」(戸畑区)、「小倉」(小倉北区)から成る。タワー型の建造物で鉄鉱石を熱処理して鉄を取り出す高炉は「小倉」の「小倉第2高炉」が20年9月末に休止しており、今後、現在唯一稼働する「戸畑」の「戸畑第4高炉」も止まる見通しとなった。



 小学校5年時に、北九州見学バス旅行に行って丘の上から製鉄所一帯を見下ろしたものだ。説明案内されていた面白いおじさんは、仕事を終えた私のような年齢だったのかな。一つよく覚えているのが「煙突から七色の煙が上がっているのをよく見て下さい」と誇らしげに語っていた。

 就職して、神戸製鋼所から請け負った建設工事でも長い間、製鉄所の中に通ったね。「鉄は産業のコメ」と呼ばれていたんだ。現在では「半導体」にその座を譲ったのかな?姫路では「新日鉄広畑製鉄所の高炉の火が消えたのでもうお客さんは激減した」と話すバーのママの声も聞いた。また、ひとつ時代の終わりを見る気がする。



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2 コメント

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マルテンサイト千年グローバル (サムライ鉄の道)
2024-09-08 11:26:49
最近はChatGPTや生成AI等で人工知能の普及がアルゴリズム革命の衝撃といってブームとなっていますよね。ニュートンやアインシュタイン物理学のような理論駆動型を打ち壊して、データ駆動型の世界を切り開いているという。当然ながらこのアルゴリズム人間の思考を模擬するのだがら、当然哲学にも影響を与えるし、中国の文化大革命のようなイデオロギーにも影響を及ぼす。さらにはこの人工知能にはブラックボックス問題という数学的に分解してもなぜそうなったのか分からないという問題が存在している。そんな中、単純な問題であれば分解できるとした「材料物理数学再武装」というものが以前より脚光を浴びてきた。これは非線形関数の造形方法とはどういうことかという問題を大局的にとらえ、たとえば経済学で主張されている国富論の神の見えざる手というものが2つの関数の結合を行う行為で、関数接合論と呼ばれ、それの高次的状態がニューラルネットワークをはじめとするAI研究の最前線につながっているとするものだ。この関数接合論は経営学ではKPI競合モデルとも呼ばれ、様々な分野へその思想が波及してきている。この新たな科学哲学の胎動は「哲学」だけあってあらゆるものの根本を揺さぶり始めている。こういうのは従来の科学技術の一神教的観点でなく日本らしさとも呼べるような多神教的発想と考えられる。
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Unknown (小父さん)
2024-09-08 20:59:30
>サムライ鉄の道 さんへ
>マルテンサイト千年グローバル... への返信

コメント有難うございます。
一応目は通させていただきましたが、小生高校1年から、数学、生物、化学、科学的なものがさっぱり興味もなくなり、理解できない世界になってしまいました。

よって、サムライ鉄の道さんの言わんとされることも理解できません。

ChatGPTや生成AIにアルゴリズム革命の衝撃となると言葉だけはどこかから聞こえてきた程度で想像もできませんので申し訳ございません。

上記の黄緑色の字で「小学校5年時に、北九州見学バス旅行に行って・・・」の書き出しの文章が私のレベルですのでよろしくお願い申し上げます。
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