小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

春秋   長髪、ジーンズ、ギターの若者の聖地だったらしい / 日本経済新聞

2018年10月13日 | オピニオン
  
  恥ずかしながら菊池寛賞が何たるかは知らないのだけど、ボブ・ディラン氏がノーベル文学賞を受賞する時代、音楽や詩の世界に文学賞が入って来ても不思議ではないだろう。

 小父さんも19歳の頃はギターばかり触ってはいたが、和製フォークソングは♪バラが咲いたに この広い野原いっぱいくらいしか知らない気がする。そうだな、フォークジャンボリーで唄われる歌はテレビには出てこなかったし、荒井由実を知ったのも、中島みゆきを聴いたのも流行のずっと後だったな!でもいろんな方面からの情報によってフォークゲリラソングから中島みゆき氏の歌まで全部聞いた。

 ビートルズを何時間も聞いていた高校2年から、ありとあらゆる音楽のつまみ食いはやってきた。オーケストラの生演奏会にも5回くらいは足を運んだと思う。音楽って何だろうね。文学との接点を見つけるのも面白いかも知れないね。


  
 

春秋  長髪、ジーンズ、ギターの若者の聖地だったらしい 

日本経済新聞 2018/10/13付

フォークジャンボリー」に行ってきたと自慢する、ませたクラスメートが中学校の教室で大いに注目を浴びたものである。岐阜県中津川市で1971年まで、毎年8月に開かれた大規模な野外コンサートのことだ。長髪、ジーンズ、ギターの若者の聖地だったらしい。

▼記録映像を見るとステージのまわりは騒然として、当時の新宿西口地下広場のフォークゲリラにも似た風景だ。最後の年には、吉田拓郎さんが「人間なんて」を2時間にわたって熱唱したという。胸にたぎるモヤモヤや、世間へのプロテストが曲にこめられていた時代。いま聴いてみればちょっと粗削りな歌も少なくない。

▼そういう空気をがらりと変えたのは松任谷由実さんだろう。気負った自己主張や生活臭を感じさせぬ、オトナの音楽の登場である。70年代半ば、そろそろ成熟しはじめた社会は「中央フリーウェイ」や「ルージュの伝言」の軽やかな物語性にひかれた。ユーミンは以後、バブルを越え世紀をまたいで偶像であり続けている。

松任谷由実 - 中央フリーウェイ (Yumi Arai The Concert with old Friends)
 

▼その人が 菊池寛賞に選ばれたと知り、久しぶりにスマホのなかの曲を聴いてみた。いいね、やっぱり……。と思いつつわがリストを眺めれば、往年のフォークの名曲も並んでいる。中島みゆきさんのアルバムもずらり。みんな違ってみんないいと言ったら、八方美人に過ぎるだろうか。あの級友は、いま何を聴いていよう。
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4 コメント

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菊池寛賞 (二階堂朱哩)
2018-10-13 22:42:44
も、知りませんが私はフォークソングってそもそも何?な感じです(^^;;
音楽ってたいてい後からバラバラに知り、良いと思ったものだけ聴いているので、時代背景などよくわかってないんですけど、時代にそって音楽を聴いてみるのも面白そうですね^^
Unknown (イジー)
2018-10-14 05:37:36
71年というと高1か中3でしたね

高校時代は日本のフォークを聞きにコンサートに行ってました。

たくろうより前だったよな



二階堂朱哩さんへ (小父さん)
2018-10-14 23:14:17
>・・・私はフォークソングってそもそも何?な感じです(^^;;

なるほど。
今、そんな言葉見ることも聞くこともないですね!

フォークソング・・・民謡のこと。ただし一般には,アメリカの民謡のスタイルによるポピュラー音楽をさす。1940年ころのウディ・ガスリーWoody Guthrie〔1912-1967〕らにはじまり,第2次大戦後はP.シーガーやB.ディランなど。時に強い社会性をもつ。日本でも1960年代から流行し,いわゆる〈ニューミュージック〉の起源となった。→民謡
→関連項目歌謡曲|サイモン|吉田拓郎 ~コトバンクから

今の日本では死語な気もします。
イジーさんへ (小父さん)
2018-10-14 23:22:51
>高校時代は日本のフォークを聞きにコンサートに行ってました。たくろうより前だったよな

私のかすかな記憶ではイジーさんは岡林信康にいったんでは!?(笑)

二階堂朱哩さんに言われて立ち止まってみましたが、確かに日本のフォークミュージックって今は流れていないような気がします。

かぐや姫の♪赤ちょうちんほか、ビッグヒットしたものだけが懐かしんで唄われていますが
新たに作られたフォークソングってないようですね。

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