春嵐の詩

私は春嵐がつむじ風型の塊になって落ちて来るのを

とっさに避ける事ができません

だからこの額の傷は春嵐からの勲章です

花開く前に　思い切り反動つけるきっかけです


雨嵐は私を土ぼこり型の長靴に踏まれた根っこにつまづくのを見て

笑いを抑える事ができませんでした

だからこの恥ずかしさは雨嵐からの勲章です

晴れ渡る前に　思い切り跳ね上げてる水溜りです


横向いて下向いて上向いて見えた私の残像は

未来型のスペルに変換されてました

春嵐の奇跡的な早業が幸いしたようです

私は歌い　とびはねながら　春嵐の後を追いかけて

季節とその道しるべに出会う事ができたのです