パイ星人が始めて地球に来た時、人間に食べられる一方のパイが存在することを知ったパイ星人たちは、
余りの恐ろしさに二度と地球には近づくまいと話し合った。
しかしある家の窓から、パイ星でも稀に見る良い匂いのパイ香りを探知したのがP大統領だったのだ。
Pは恐ろしさも忘れてその窓辺にフワフワと着地したのだった。
多恵子はその日、こんな歌が頭に浮かんでいた。口ずさまづにはいられないほどその歌は
多恵子の頭を何べんも行ったり来たりしていた。
プァ~イ、プァ~イ、貴方はだぁ~れ?(小麦粉を混ぜる)
お前こそ、だ~れだ?(卵を割り入れる)
私は多恵子、幸せをあげる!(バターを入れる)
ほんとかい?(優しく練る)
ほんとうよ!(もっと練る)
うそつかない?(のし板にのせる)
あったりまえだ!(めん棒で伸ばす)
気持ち良いなぁ~(さらに伸ばす)
あったりまえだ!(パイ皿に乗せる)
気持ち良いなぁ~(リンゴを乗せる)
愛してるよ!(パイ生地を乗せる)
暖かいなぁ~(パイ生地をそっとかける)
もっと熱くしてあげる(オーブンに入れる)
多恵子が歌いだしてパイが焼きあがるまでいつも通りの時間内であったが、
パイ星の時間では1年がかりのパイ製作が、驚愕の1時間の速さであったのだ!
余りの恐ろしさに二度と地球には近づくまいと話し合った。
しかしある家の窓から、パイ星でも稀に見る良い匂いのパイ香りを探知したのがP大統領だったのだ。
Pは恐ろしさも忘れてその窓辺にフワフワと着地したのだった。
多恵子はその日、こんな歌が頭に浮かんでいた。口ずさまづにはいられないほどその歌は
多恵子の頭を何べんも行ったり来たりしていた。
プァ~イ、プァ~イ、貴方はだぁ~れ?(小麦粉を混ぜる)
お前こそ、だ~れだ?(卵を割り入れる)
私は多恵子、幸せをあげる!(バターを入れる)
ほんとかい?(優しく練る)
ほんとうよ!(もっと練る)
うそつかない?(のし板にのせる)
あったりまえだ!(めん棒で伸ばす)
気持ち良いなぁ~(さらに伸ばす)
あったりまえだ!(パイ皿に乗せる)
気持ち良いなぁ~(リンゴを乗せる)
愛してるよ!(パイ生地を乗せる)
暖かいなぁ~(パイ生地をそっとかける)
もっと熱くしてあげる(オーブンに入れる)
多恵子が歌いだしてパイが焼きあがるまでいつも通りの時間内であったが、
パイ星の時間では1年がかりのパイ製作が、驚愕の1時間の速さであったのだ!