木村 和美 Architect

建築家木村和美の日常活動とプロジェクトについてのブログ

そごう横浜・ミレニアム・コート

2007-01-17 21:25:47 | Weblog
今日は久し振りの雨。気温もぐんと下がり冬らしい天候となった。午前中は神田で都市設計の打ち合わせ。東京駅のプラットフォームから眺める八重洲口の風景が、騒々しくなっている。ガラスカーテンウオールの高層ビルが両サイドに立ち上がり丸の内に劣らず、開発が進んでいる。八重洲口の新しい高層ビルには大丸が入居予定と聞くが高層ビルの下層階で十分な店舗構成が出来るのだろうかと思う。

昼間は溜まっていた雑用を処理し、夕刻に横浜駅東口のそごう百貨店へ書籍を買いに行く。最近のそごう横浜店は日本の百貨店の中でも其の陣容はトップクラスではないかと思う。店舗の業態構成、商品陳列、物販以外のスペースの充実度、イヴェント、周辺施設とのネットワーク等銀座や日本橋の老舗と比較しても総合点では劣らないのではないかとさえ思う。

7階の紀伊国屋書店から、エスカレーターで降りるとどこからかピアノの音が聞こえてくる。3階のミレニアム・コートという吹き抜けの休憩スペースがあり(写真)そこにグランドピアノが置いてあって一日3回づつ45分間の無料コンサートをやっていると言う。
初めてだが私もカプチーノを片手にベンチに腰掛けてしばし耳を傾けてみた。男性のピアニストが懐かしい映画音楽をビート調にアレンジして、小気味良い演奏を行っている。テナントの山野楽器店が協力しているようで、一週間びっしりとコンサート日程が書き込んである。周辺は婦人服の売り場であるが、心地よい音楽の響きが購買意欲をそそるのかも知れないと思う。それにしても一方の旗艦西口の高島屋と比べると、其のゆとりのスペースは比較にならない。

消費者の嗜好の多様化とバブル崩壊で厳しい改革を余儀なくされた百貨店業界もここに来て新しい展開が始まっているようだ。”楽しくなければ百貨店ではない”そごうの宣伝をするつもりはないが多様な施設群、業態のネットワークで横浜そごうは其の先端を走っているように私には見える。
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1 コメント

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ブログをみて (横浜ダニエルmより)
2007-01-18 22:11:51
家具の学校のブログを立ち上げて間がないのですが、当ブログに表示されたのでアクセスしてみました。
家具のクラッシクと建築のクラッシクとの共通点があるように見えるのでちょくちょくアクセスしたいと思います。

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