横濱kabitanの、あれこれ話

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アニメアニメ 2009年版:海外アニメ話

2010年03月08日 04時01分27秒 | 海外アニメ研究

●〔ロシア革命アニメ(4.28)〕
『6/6~7/3まで,渋谷UPLINK Xでソビエト共産党政権時代(1924~79)の,短編アニメをまとめて上映ー多くは政治的宣伝映画だが,作調はコミック調/ロシア前衛・未来派と時々の芸術運動を反映させ,そうした芸術とのせめぎ合いの中で作品が生まれる一方,共産主義を讃えるために生まれたアニメがある。今回は,ロシア革命アニメ「ソビエトのおもちゃ」から共産党政権末期の「射撃場」まで中心に,時代の流れを写し出す』
●〔フィンランド人形アニメ「ムーミン谷の夏まつり」,朝一上映(6.3)〕
『6月1日から3週間限定で,渋谷シネクントにて-フィンランド人作家トーベ・ヤンソンの童話で,1970年代初期の虫プロ制作アニメ番組がムーミンのイメージを固め,フィンランドのムーミン谷のテーマパークや映画の造形の元にもなる。
 03年に上映大ヒットしたが,今回は最新技術により更にキャラのフワフワ感と北欧らしい豊かな色彩が出て,短編集を一本に編集し直した。製作には,原作者も監修したのでほのぼのとしたムーミンの世界観が描き出されている。
 09年は,フィンランドと日本の修交90周年で日本各地でムーミンイベントが行われる』
●〔09年アヌシーオフィスHの伊藤まさみ氏(6.26)〕
『6月8~13日まで,アニメ映画祭の総本山・アヌシー祭では映画上映以外にフィルム見本市/企画段階作品説明会/最新ビジネス情報交換会議などの,企画があった。
 伊藤氏は,海外短編映画配給/プロデューサー業を行い,99年から連続出席してきたアヌシー祭の特徴と傾向と変化の激しい欧州アニメ事情について,現場から-

 傾向は,そう変わらない-むしろ,変わらない部分こそ注目すべき。
 学生作品も,高レベルで
「若い人達が,活発-新しい部分もあり,技術的レベルもある。学生とはいえ,編成されているというのが分かる。それに,脚本などもキチンと監修(?)されていると思うものある。玄人な感じを受ける」
と指摘。それでも,やはり一般との間には大きな差があるように感じられるのだが,専門家達からの視点では学生の方が面白いという人の方が多いそうだ。
「皆,学生作品は間違いなく注目している」
 近年では,長編アニメ紹介にも力入れている。
「現在,アニメ映画祭で長編作品に力入れている所はなかなかないだけに,貴重な存在。珍しいものを観たければ,ここは非常にいい場所」
実際に長編部門には,日米のメジャー作品など多彩ながらも
「見所は独立系,こうした作品こそがここでしか観られないもの」
と,欧州ものを勧める。
 アニメが商業として認知するになった事も,変化とする。99年頃,「キリクと魔女」がヒットで〝アニメが商業になる”事に皆が気付いた頃も,ここはまだ短編だった。しかし,10年前から欧州アニメはかなり賑わっていたがこの状況,十分に日本に伝えられていなかったのではないかと指摘。こうした事は,もっと日本で知られていい筈と話す。
 アヌシー祭の特徴として,〝創造性と同時に商業を大切”にする所と言う。産業振興にも力を入れる珍しい映画祭,また新しい才能を発掘する事に力を入れている場所にしている。そして,人が人を呼ぶ循環-情報交換の場として機能している,という。10年前から若い人と専門化が出会う場を作り,企画ベースの作品に出資する場を積極的にも受けている。日本ではこうした部分はまだ不十分なので,日本アニメ産業が学ぶ部分ある筈と結んでいる』



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