小さき勇者たち~ガメラ~
2005年/日本
女性が書いた怪獣映画として、多方面で再評価すべき作品
総合 75点
ストーリー 85点
キャスト 100点
演出 90点
ビジュアル 85点
音楽 85点
最初に、これを【女性から見たガメラ像】としての念頭に置かないと間違った評価になりかねません。
ガメラの基本設定である、
≪理由は分からないけれど人間を助ける善良な怪獣≫≪無類の子供好き≫
は特に後者が子供が卵から育てて互いに信頼しあう仲として描かれている点で、無理のない演出で好感度あります。・・・多少、同年公開されていた新ドラえもん「のび太の恐竜2006」にかぶるものがありますが・・・
ただ、最期、ガメラの力の元になる赤い石を子供達がリレーする所がどうみてもわざとらしくみえてそこがちょっと残念な部分です。
ですが、完成度が高いので是非同じ女性で続編を練って制作して欲しいです。この作品で、充分世界観が出来ているのでそれからもっと往年の作品を当世風にアレンジしたリメイクモノを造って欲しいです。
女性的子供を軸にしたストーリー展開にはかなり好感度はありますが、話の持って行き方が無理やりで政府の怪獣攻撃チームの描写が少々怪獣映画としてはかなり下手な方に入ります。これは何とかして欲しかったです。
クレオパトラ(1963)
1963年/アメリカ
短縮版にすれば、今の人に見てもらえるかも?!
総合 100点
ストーリー 75点
キャスト 100点
演出 100点
ビジュアル 100点
音楽 100点
素直な意見としては、「オリジナルのままだと見るだけしんどい」と思ってしまう所があります。
全体的に、大河ドラマのような【激しく動く歴史にもまれ苦しみ人間像】-《国を守ろうとするクレオパトラと、それに関わるローマ皇帝たち》が豪華絢爛なセット・衣装でしっかり描かれています。制作した20世紀フォックスが制作費かけすぎて危うく倒産しかかったという逸話がありますが、見る限り上映時間を半分ほどに絞り余り娯楽的シーンを少なくまとめ人間群像を中心にやっていけばかなり印象深い歴史大作になると思います。
実際、日本でクレオパトラの人生を検証したする歴史ドキュメンタリーものをやる時、この映画の一場面がよく使われていますので歴史映画としては認められている事を示しています。
上記のように、話とは全く関係ない単に娯楽的シーンをカットしまくってドラマ部分だけを強調した【短縮版】を改めて制作してもう一度劇場にかければ、《豪華絢爛な舞台セットに濃厚な歴史ドラマ》として再評価されるのではないでしょうか?
オネアミスの翼 王立宇宙軍
1987年/日本
ど根性、宇宙飛行士物語
総合 100点
ストーリー 100点
キャスト 100点
演出 100点
ビジュアル 100点
音楽 100点
昨日書いたら、入っていなかった(泣)。
ストーリー的には、
【発展途中のとある惑星に、今にも潰れそうな軍部・王立宇宙軍に所属するちょっとさえない主人公が、有人ロケットパイロット第1号として立派に育っていく】
といった、ドキュメンタリータッチな青春アニメですが、一風変わった世界観と裏でうごめく国同士の怪しげな動きや戦争へ発展していく様は、後の「不思議の海のナディア」「エヴァンゲリオン」に通じる重厚な感じを与えています。
でも一番良かったのは、
【主人公が出会った、少女巫女との宗教的体験】
【町工場のようなロケット制作所での、極めて手作りな作業風景】
【最後、打ち上げられたロケット内で初めて広大な宇宙空間を見た主人公が宗教的感覚に捉われ、悟りの境地に至る】
の3点です。
あくまで、【初の有人ロケット打ち上げ】に絞った話ですがロシアアメリカ打ち上げ競争時代を思わず展開や、宇宙飛行士を目指しながら周辺の影に心を迷わせる主人公とそれを支える少女巫女の関係が印象的です。
イノセンス
2004年/日本
プロデュースしたジブリ鈴木氏、押井監督ワールド見切れず
総合 45点
ストーリー 40点
キャスト 100点
演出 100点
ビジュアル 100点
音楽 100点
今丁度、劇場公開直前のとあるドキュメンタリー番組で鈴木氏の奮闘がえがかれていましたが、鈴木氏に頭に最初に浮かんだのは自分も参加した「天使の卵」・・・実に20年前の作品を取り出しています。
どうもそこで、「イノセンス」とのズレがかなりあったような気がします。実際、宣伝制作始めにいきなりつまってしまっていましたから。
宣伝と本編の大きなズレは、鈴木氏のその当時の監督の作風や傾向を理解していなかったのと、監督は続編の場合「パトレイバー」もそうですが前作にかぶせ技で造っていく人なので「ゴースト・ジェル」を知らないとかなり解りにくい作品でもあります。
大日本人
2007年/日本
一個人としてのヒーロー
総合 100点
ストーリー 100点
キャスト 100点
演出 100点
ビジュアル 100点
音楽 100点
≪大日本人≫の密着取材を通して,代々ヒーロー家業を継ぐ現役6代目の家事情や時代と共に人々も余り顧みなくなってしまう,現代における巨大ヒーロー哀愁物語という展開にまいりました。
別居している妻子と距離を感じたり,引退した4代目が活躍し人々にも親しまれていた頃の話や,父の5代目死去で家業継ぐ事になった経緯など,まさにある男性のドキュメンタリー展開。
その中での,≪日常の中での非日常≫という巨大怪獣との戦い-その中でも,関係者(防衛庁や応援会,活動資金を集める女性マネージャー)の生々しい発言や彼を批判ばかりする報道・・・
よくあるヒーロー物は,余り周辺(傍観者・報道といった全くの第三者)は映さず事件解決とヒーローの割とのどかな日常が描かれるのが多いだけに現代での巨大ヒーローの悲しさを描き切ったという点では,あるイミ今までの概念を打ち破った作品でもあります。
劇場版ポケットモンスター 水の都の護神(まもりがみ)ラティアスとラティオス/ほか1本
2002年/日本
含みの多く難解なものかもしれないけれど,米国9・11を思い出しながら見たい作品
総合 100点
ストーリー 100点
キャスト 0点
演出 85点
ビジュアル 100点
音楽 0点
今,1998年8月末から撮りためたビデオで映画「セプテンバー11」を見て,この映画を思い出しました。
制作陣が作品構想を練り始めた頃に米国での大惨事が-そのためか,色々な含みがあるポケモン映画の中ではかなり難関な作品となりました。後に,米国で行われた事件追悼映画祭(?)にてその主催したハリウッド男優に招かれ上映されましたが,話に余り登らないようです。先の映画「セプテンバー11」は,各国の映画監督が集まり各9分11秒で撮り1本にまとめものですが,監督によってに自分の身近な話にもっていて今一つなものもありましたが,東映動画「白蛇伝」から始まる長編アニメ映画ではドラ映画「緑の巨人伝」と並ぶと思えるほどの踏み込んだ描写と意味合いを持っていると思います。
ピカチュウのなつやすみ
1998年/日本
話は,本編「ミュウツーの逆襲」です(笑)
総合 100点
ストーリー 65点
キャスト 100点
演出 80点
ビジュアル 100点
音楽 100点
なぜか,このサイトには「ミュウツー」が掲載されずピカチュウ短編のみ(次作「ルギア爆誕」からは最新作「幻影の覇者ゾロアーク」まで掲載されています)。
「ミュウツー」は2種類あって,現在見れるものは世界配給された≪完全版≫-日本版は,封切記念ラジオ特番内ドラマ「ミュウツーの誕生」を聞いて本編見る形式を取っているためミュウツー誕生秘話がない-後々,ファンから不満の声が上がりビデオ発売時上記のドラマ+音楽集CDが同時発売し一応の不足部分(誕生秘話)を補う形をとられました。世界版は,現在見られるポケモン世界紹介と誕生秘話が入れられた≪完全版≫として配給されました。
ここでの評価点数は,日本版に基づきます-世界版でも,ストーリー90点/演出85点の2点がやはり低く設定しているのはラストに原因があります。
世界版の方が本来の「ミュウツー」です-ミュウツーにとって,フジ博士の愛娘アイ(のコピー)の存在は計り知れないものがあり覚醒したミュウツーは彼女の事を忘れてしまってはいますが,彼女を失った悲しみが何処か心に残り理由なき底知れない悲しみに捉われている姿が印象的。最後,サトシの決死の仲裁とポケモン達の悲しみを知ってミュウツーが改心するのですが自分に関わった全ての人間の記憶を消して全てなかった事にした所はサトシらトレーナーの心の成長を止めているようで良くないと感じます(2000年年末特番での後日談で,きっちりまとめました)。
新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に
1997年/日本
ラストの・・・その後が見てみたい
総合 100点
ストーリー 100点
キャスト 100点
演出 100点
ビジュアル 100点
音楽 100点
TVシリーズと共に見ると,凄く実感が沸きますがかなり演出がきつい内容・・・
≪碇指令の【人類補完計画】最終目的は,レイを媒体にエヴァ初号機に取り込まれた自分の妻ユイを復活させよう。しかし,ユイ本人がエヴァに取り込まれるのを望み,レイという姿になっても息子シンジに同年代の少女として思いを寄せ・・・結局は,シンジと共に計画を遂行≫
放映当初(第1部も含めて)見に行きましたが・・素直な話,TV版のラストの方がいいなと思いました。・・・今,パンフレットを見直すと考えさせられるものがありました。
放映当時,内容的におおっぴらに話題に出来ないくらい深刻なモノでしたが以降日本TVアニメモノはぐっとシリアスな方向に向かい,あのポケモン映画処女作「ミュウツーの逆襲」にも大いに影響与えたのでは?!と考えさせられる作品です。
ところで,ラスト,シンジがアスカに「気持ち悪い」と痛恨の再会の言葉を浴びせかけられて固まるあのシーン以降が見てみたい。物凄い,普通に復興に励んでいそうですがTV版でエヴァがいない世界とか死んだ人まで復活してシンジに「おめでとう」を言っていましたからもしかして平和な世界になっているかもしれません・・・アンノ監督,新劇場版では【人類補完計画】遂行後日談も考えているのでしょうか?ないとまだ,このラストの欲求不満がたまりそう。
リロ・アンド・スティッチ
2002年/アメリカ
話題は【リロィ&スティッチ】
総合 100点
ストーリー 100点
キャスト 65点
演出 30点
ビジュアル 5点
音楽 0点
:第1作目のみで、≪TVシリーズ・前作未見≫という全体的理解不足による筆足らずな部分はご了承を。:
点数が【総合・ストーリー】は満点なのに、【演出・画像・音楽】が30~0点というひどいばらつきに驚かれたと思いますが、話を全体的に捉えれば申し分ない内容(というよりも、日本アニメ的作りで見ていて思わず、涙汲むものが・・)でしたが、処女作からあった終わりへの展開の練りの弱さがここでもはっきり出てしまいそれも処女作以上のラストへの閉め方の構成の弱さがでて、がっかり。
問題なのは、悪のボスが映画に出る割には全くキャラ立ちが出来ていない。【体が、リロよりも小さい】という時点でかなりカメラワーク的に注意するべきところを周りがガンドゥ大尉よりも大きいキャラ(スティッチの623のいとこ達)がワサワサいて、すぐに悪のボスがそれに埋もれてしまう上体毛が白で一応目立つよう赤いマントを羽織っていますが全くそれが見る側の注意を喚起させない、キャラデザイン自体失敗しています。
ただ、話はリロがスティッチたちといったん別れそれぞれの居場所に戻るけれどやはり一緒でオハナ(家族)だな~~と皆思い、アロハの大事さをはっきり意識するという、それぞれの心情描写がいいのと。ハワイの文化についてしっかりと書き出しているのもいいです。後は、銀河連邦施設の内装がしっかり描かれているのも良かった。
ですが、全体、明らかに基盤になる話のアイデアは(前作で)枯渇しているな、とも思わせます。
チリンの鈴
1978年/日本
アンパンマン以外のアニメ3部作の一作
総合 0点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 0点
音楽 0点
虫プロによる「やさしいライオン」「千夜一夜物語」に続く、【ディズニーの「パンピ」の世界観からいきなり「キャシャーン」的劇画世界になる】という下手な劇画よりハードな内容。
実際見たと言っても、サンリオのアニメ絵本ですがそれすら実際動いたのを見たら凄いモノがありそうな鬼気迫るハードな画風。
内容も、羊の子チリンが狼に母親をころされて復讐の為に何と殺した本人に弟子入りし狼のような羊に育っていく。最後、2人して昔暮らしていた牧場を襲うがそこにいた子羊を見て突然、昔の復讐心が蘇り狼を討ち果たす。しかし、我に帰ると自分もすっかり狼になっていた事に気付き愕然とするという、暗いモノです。
最後、チリンはうらみながらも師匠として狼の事が実は好きだったという事を気付き独白するのですがこれはどう見ればいいのか・・色々と考えされる作品ですが、殆ど名の上がらない作品でもあります(余りにもやなせ先生らしからぬ殺伐すぎる作品だけに)。
トロン
1982年/アメリカ
後々、色んなSF作品のネタに使われた珍しいディズニー作品
総合 100点
ストーリー 0点
キャスト 0点
演出 0点
ビジュアル 100点
音楽 0点
余りに前に見たので、荒筋を見て話を思い出す始末でした。
≪主人公一行が、コンピュータによって電脳空間に引きずりこまれる≫というのは、いかにもディズニーらしいですが電脳空間での冒険がディズニーらしくないSFチックな展開で有名な作品。
特に、電脳空間の表現がいいデスね!!
腹ばいになって操縦する車ややぐらのようなのに乗ってネットを駆け巡り、ラスト、主人公達が破壊しに行くトロン中央部分に向かう時に乗っていたネットラインをメカメカした帆船に乗っていくのが一番好きですね。
日本配給したのは、東宝!!
常々思うのですが、東宝でかなり太っ腹な映画会社ではありませんか?
映画ドラえもん のび太と緑の巨人伝
2008年/日本
素直に見るべし!!!!(修正版)
総合 100点
ストーリー 100点
キャスト 100点
演出 0点
ビジュアル 100点
音楽 0点
私も、映画を見て確かに「ナウシカ」「もののけ姫」ポケモン映画が全部ブレンドされた作品たと思いましたし、まさにそういう内容でした。しかし、それは古今東西いい作品程後の人々(クリエイター)が気にいり自分達の作品に取り込み名作の作調を色んな形に伝えられていくモノで、それを悪く見るものではないと思います。
それに、今回は単なる子供向けに≪自然を大事にしましょう≫というモノでなく本気に≪地球の自然の危機はここまで来ているんだ≫と強く示し≪子供が未来を≫という希望の作品でもあるんです。
今現在、小学館から映画公式ガイドブックがエコバック付で1200円で出版されていますのでそれを買って読んで下さい!!!
映画音楽集を出さないのは、ドラ映画の伝統ですがこの作品だけは是が非でも出して欲しい!!ゲスト声優出演で私が好きだったのは、三宅さんの長老ジィ(凄くキャラが嵌まりすぎて)と有田さんの植物人兵士頭パルナ(何とも、のんぴりしてとポケた感じがいい)。
実は、渡辺監督はドラとパーマンの短編映画のみ監督していて長編と言えば「ワンニャン時空伝」での演出のみ。今回2度目の長編で、かつ、初のオリジナル作品だった為に監督の気合の入れ方は生半可なものではなかった事が察するモノがあります。テーマも、【自然環境と地球人】という、今、問われている大問題を正面きった点では日本アニメ映画史において大問題作になるでしょう。
ドラえもんが、アニメ文化大使として現在「のび太の恐竜2006」を手に世界を飛び回っているそうですが私としてはこの作品を手に【京都議定書】をボイコットしている国を回って欲しい気がしますが・・・。
メトロポリス(1984再公開版)
1984年/アメリカ
放映当時、12歳で見ました
総合 100点
ストーリー 0点
キャスト 100点
演出 100点
ビジュアル 100点
音楽 100点
私としては、見た時には衝撃が走りました。
TVでのCMで、かなり引きこまれる映像で参り近所の塾の先生におねだりして東京まで見に行ってしまいました。見た当時は、「音楽を米国ミュージシャンが担当しているんだ」位しか意識はありませんでした。
再映に当って、原色に着色されていましたが原色で彩られた映像が強烈に脳裏に残っています。それに合わせて、白昼夢のような内容とロック洋楽がよく合っています・・今なら、サントラCD中古じゃ凄く安く売られていそう(笑)。
確かに、【好き勝手に色は付けたり今風のロック音楽を入れたり・・・】と、色々あるかもしれませんが、ポケモン映画もハリウッド流にアレンジされてしまった点では『いじらないと気がすまない』という、≪非米国作品いじくり癖≫ハリウッドの悪癖ですがそれを全面的に否認しなくっても良いのでは?先に述べた、ポケモン映画WB3部作(「ミュウツー」「ルギア」「エンテイ」)のハリウッド版サントラCDを聞く限りは『まんざら、おかしくないし聞き応えあるし・・・』と思えます・・・若干、突っ込みたい歌詞とか音調はあるにはありますが・・。
それに、「サイレンス映画はみたいけど・・」と、興味あるけれどチャップリン辺り位までで止まっている人へ【サイレンス映画入門】として勧めて見たい作品です。これで、面白いと思えば今現在完全版といわれているDVDに挑戦すると思います。・・・やっぱりサイレンス時代の「ジギルとハイド」「ガリガリ博士」はかなり来るものが(笑)。
スター・ファイター
1984年/アメリカ
会社つぶした超大作
総合 0点
ストーリー 50点
キャスト 50点
演出 70点
ビジュアル 100点
音楽 100点
当時では、最高峰ともいえるCG技術で宇宙空間に繰り広げられる宇宙軍同士の大戦争が描かれています。
主人公の身代わりになったロボットと案内人の宇宙人が、なんとなしに「パーマン」のパートマンにコピーロボットみたいだし、ストーリー自体もドラえもんの大長編「のび太の宇宙小戦争」みたい(確か、もっと内容が近い日本作品があったような)。
ラストは、地球に残した彼女を会いにワザワザ宇宙戦闘機にのって派手なご帰還なされ、彼女を戦闘機に乗せて「では、私は宇宙を守りにまだ宇宙基地に」で、「ホッパ」のジュンですか、貴方は!!!?
CG映像による、宇宙軍隊同士の攻防戦・宇宙人のキャラデザインと特殊メイクに力入れすぎて話し自体がおざなりだったのも原因だったようで、興行収入などで製作資金が回収出来ず会社をつぶしてしまったという、後日談を持つ作品です。
ちなみに、この作品のCG映像は日本がCGやり初めてから現在の独特の持ち味を出している映像とそっくりです。
見れる機会がありましたら、【CG映像の美しさ】で見て見てくださいね(ストーリー自体はごく平凡なのであしからず)。
くるみ割り人形(1979)
1979年/日本
一本限りの・・・
総合 100点
ストーリー 0点
キャスト 100点
演出 100点
ビジュアル 100点
音楽 100点
はっきりいって、これこそが日本人形アニメーションの最高峰!!スタッフの中に、あの日本では第一人者の人形アニメ作家までいましたから、セットの美しさ・ストーリー展開や映像が摩訶不思議。
本当は、小さい子供を持つ方々にお勧めしたいところですが敵役の双頭のねずみ魔女や一部の演出がかなり恐いです。後ラスト、クララが人形にされたフランソを悪漢から守る為悪漢の凶刃を胸に受けてしまうシーンがありますが、そこでフラッシュが多用されていますので見る時は気を付けてください。
にしても、本格的にバレエかオペラにして本家と一緒に上演して欲しいですね。